あたたかで、長閑な日が続きましたが、
明日はまた、冬に後戻りして寒い日になりそうですね。
百人一首を通して、仮名書道を皆さんと愉しんでいます。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ひさかたの 光のどけき 春の日に
静心(しづごころ)なく 花の散るらむ
紀友則(33番) 『古今集』春下・84
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ひさかたの 光のどけき 春の日に
静心(しづごころ)なく 花の散るらむ
紀友則(33番) 『古今集』春下・84
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
柔らかな春の日差しの中を、桜の花びらが散っていく。
こんなにのどかな春の一日なのに、
花びらはどうしてこんなにあわただ しく散っていくのか、
静める心はないのか、という歌です。
紀友則は古今集の撰者でしたが、
この歌は、古今集の中でも特に名歌とされていました。
まさに、今この時期のとても日本的で美しい光景ですね。
昨日、茅ヶ崎カルチャーの【週末の書道】お稽古の帰りに
北口の厳島神社で実感しました。
私には、このような哀愁の感じられる句はかけないと思います。
だって、桜の木下で
キレイ!キレイ!花吹雪!花吹雪!と
大人気なく、はしゃいでましたから・・・
【お手本】