キラキラあたたかで、長閑な日が続きましたが、
明日はまた、冬に後戻りして寒い日になりそうですね。
百人一首を通して、仮名書道を皆さんと愉しんでいます。
 
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    ひさかたの 光のどけき 春の日に           
     静心(しづごころ)なく 花の散るらむ           
            
             紀友則(33番) 『古今集』春下・84           
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柔らかな春の日差しの中を、桜桜の花びらが散っていく。
こんなにのどかな春の一日なのに、
花びらはどうしてこんなにあわただ しく散っていくのか、
静める心はないのか、という歌です。
 
紀友則は古今集の撰者でしたが、
この歌は、古今集の中でも特に名歌とされていました。
 
まさに、今この時期のとても日本的で美しい光景ですね。
昨日、茅ヶ崎カルチャーの【週末の書道】お稽古の帰りに
北口の厳島神社で実感しました。
 
私には、このような哀愁の感じられる句はかけないと思います。
だって、桜の木下で
キレイ!キレイ!花吹雪!花吹雪!音譜
大人気なく、はしゃいでましたから・・・  
 
 
【お手本】
   
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