御報告
日頃このBlogを読んでくださってる皆様、ありがとうございます!
突然ですが、皆様に御報告がございます。
私、癌になりました。
驚かせてごめんなさい。
初めは今年の春。
ちょう4月の舞台の最終稽古あたりでした。
体の異変に気付き、空いてる時間に近所の病院へ行き、検査をして本番を迎えました。
そして本番を終えた頃に結果が出たので病院へ行くと
「いますぐ大きな病院で精密検査をしてもらってください」
と言われ、書いていただいた紹介状をもってとある総合病院へ行き、精密検査を受けました。
すると、ある病気が見つかり、今すぐ治療を始めた方がいいと言われ、諸々の説明を受け、精密検査を受け、治療を開始しました。
そして5月上旬、総合病院から電話が来ました。
「精密検査の結果、癌の疑いがありました」
一瞬時が止まりましたが、仕事中だった(日比谷公園でビール売ってたw)こともあり、冷静に捉えました。
「出来るだけ早く病院に来てください」
そう言われ、少し覚悟を決めました。
その後、さらに精密検査を受けて、結果が出たのが6月頭。
腺癌でした。
どこの臓器とまで詳しくは言えないのですが、腺癌自体、進行が早いため、早めの処置が必要とのことでした。
そのときは6月の舞台の直前。
帰ったら即入院するということで、佐久平へ旅立ちました。
公演を終え、即入院して手術をしました。
病理検査結果がわかったのが1ヶ月後の7月の舞台の本番直前。
思った以上に癌は進行していて、もっと大幅に切除しなければならないとのこと。
そうなると話は変わってきます。
様々な手段を考えるために、いろいろと考えました。
だって、そんなことやったことないし!
「役者を続けられるのかな?」
そんな不安もよぎりました。
セカンドオピニオンもサードオピニオンもやりました。
先生からは「あまり時間はないけど、十分考えて下さい」と言われて、たくさん悩み、泣き、考えました。
結果…生きることを選び、大きな手術をするべく、とある大学病院に転院しました。
そして迎えた自身が主宰する翠座公演。
キャストの皆様に不安を与える事はしたくなかったので、みんなには知らせませんでした。
でもステキなアーティストさん達とのコラボ、新しいお客様との出逢い、そして素晴らしいキャストの皆様、スタッフの皆様に支えていただき、私にとっていろいろ感慨深い公演になりました。
それから入院直前まで長野で舞台に立たせていただき、東京へ戻り、入院して腹腔鏡手術を受けました。
全身麻酔だったので私は覚えてないのですが、結構難航したらしく、予定の手術時間の倍かかったそうです。
でも手術は無事に終わり、いろいろ繋がれたまま一晩ベッドに寝たきり。
これが1番辛かった!!
普段好きな事して、常に動き回ってる私ですからね。
動けないし、水も飲めないし、呼吸もし辛かったし、あのときが1番辛かった…
もう恐怖でしかない…
んで、腹腔鏡手術後の治癒を早める為には、とにかく
歩く!
という事で、一晩たって少しずつ体を動かし始めました。
やっと体を動かせる喜び!
でも良かったのはここまで。
起き上がるのがまぁ激痛!
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
なんて叫び声、漫画でしか見たことなかったけど、出るんですねw
んで、なんとか立ち上がり、廊下へ。
まだ痛む体に鞭を打ってひたすら病院の廊下を歩きまくりました。
腹腔鏡手術で、お腹にガスを入れて膨らませてから手術したので、残ったガスでお腹パンパンになり、キューピーちゃんみたいな体型になってました(^^;)
だからいっぱい歩いてガス…つまりオナラを出さなきゃいけないのですw
でもまぁ、これが大変!
痛みで吐き気が来たり、ご飯が食べられなかったときもありましたが、「むきー!」てなりながら、根性でとにかく歩きました!
主治医もなかなかスパルタでして、
痛くてご飯食べれなくても、とにかく歩いてください!
おかげで看護師さん達に覚えられちゃいましたけどねーw
いっぱい歩いた甲斐があって、術後3日目にしてようやく本当に少しずつですが楽になってきました。
ご飯もそのあたりから徐々に食べられるようになりました。
そして退院!
しばらくは消化に良いものを食べながら、日々散歩して歩いて、落ちた体力を戻す日々。
おかげで10分歩くだけで辛かった体も、1週間後には1時間の外出が出来るまでに回復しました。
痛みがあるので、じっと座ってるのが難しく、観劇のお誘いをいただいてもお断りせざるを得ないのが悲しかった(T ^ T)
10月に入ってかわのじの稽古がスタートし、メンバーに助けてもらいながら、作、演出というポジションにつかせていただきました。
そして先日、待望の病理検査の結果が出まして、癌は取りきれたとのこと。
安心しました。
ま、お酒解禁したよねー(≧∀≦)
1ヶ月近く禁酒してたから美味しかった!w
いまは痛みもおさまり、食事も普通に取れるようになり、元の生活に戻れてます。
術後は早く元の生活に戻りたくて焦った時もあったけど、心配してくれて、懸命に支えてくれた家族に本当に感謝です!
また治療にあたり、スケジュール等いろいろと協力してくださった皆様、そして手術の成功を信じて待ってるよ!と言ってくれた若葉劇団の愛座長、プロデュース公演でお世話になる中川ミコちゃん、ネコ脱出の高倉さん、Teamかわのじのメンバー!
まだ必要としてくれてる人がいる、待ってくれてる人がいるって、心強い。
本当にありがとうございました!
病気が発覚してから来年のオファーを受けてなかったので、これからどしどしお待ちしております╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
人は「生」を受けたときから「死」に向かって生きてるはずなのに、いざ「死」を目の当たりにするとやっぱりいろいろ考えますね。
私は気持ちで動いちゃうタイプなので、忙しさを理由に自分の体と向き合えてなかったのかなぁと反省です。
早期発見の大事さ。
例え体が多少変わっても、生きてればなんとかなる!
無くなったら無くなったで、有るものでなんとか動くんですよ。
人間の体って凄い!
役者のみんな!
健康診断はしよう!w
まだ、変わってしまった自分の体に気持ちがついて行ってないところはありますが、別の生き方を考えられるように、前向きに現実を受け止めて行きたいと思います。
長々と書いてきましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
来月のかわのじ公演は私にとって舞台復帰公演になります。
こんな演出に力を貸してくれてる今回のメンバーに感謝!
とにかくドッタバタのすごい青春ものが出来上がって来てます!
私は病み上がりなので出番少なめだけど、精一杯がまだします!
お時間ありましたら劇場に足をお運びいただき、元気な知江崎を観に来てもらえたら嬉しいです(*^^*)
これからも役者・知江崎ハルカとして少しでも長く舞台に立てるよう、より一層精進致します。
応援宜しくお願い致します!