引っ越しまであと2日。

































だけど、業者選びや、日程など、根本的なことに振り回されて、肝心の荷物整理が出来ていない。
なんとかなるっしょ
それよりも、東京へ行ったら何をしようかな
前回は、そんな夢見がちな男のお話でした。
ちなみに夢見がちの意味は
しょっちゅう、良いことばかりを空想しているという感じ。
夢ばかり見てないで、手を動かしてくれるかなぁ??

















終わらない。






一つ物を動かすたびに埃が舞い上がる。
ちゃんと掃除してるって言ってたよね?
そういえば、私のリビングの掃除の仕方にケチつけたよね?
もっと物を退けろとかさぁ‥‥。
ふざけるなぁ!!


その言葉、そっくりそのまま、ブロックしてアタックして返してやる!!
箱を開ける度に、謎の書類が出てくる。
下宿を引き上げて3年。
その間、開けてないってことは、もう必要ないよね??
待って!!ちょっと中を見るわ
写真なんかが出てこようもんなら、そこで動きはストップ!!!
終わらへんやんかぁ!!!

私の実家は引っ越しが趣味だったので、いつも手伝っていた。
結婚してからも何度か引っ越しを経験している。
自分の物なら、もっと段取り良く出来るのに
その都度お伺いをたてるのが、ほんまに面倒くさい。だけどこれは太朗の荷物。
だから自分の意思で、処分するかどうかは決めてほしい。
でも、本当はもう少し、捨ててしまいたいんだけどなぁ
それ、ほんまに要るんやな??
そう思う物も残している。
見極めが甘いぞ!太朗!!
華なら、すぐに終わっていただろうな。
彼女は判断がとても早い。
ただ、早すぎて必要な物も全てゴミと判断するけれど

何度、それで慌てたことか

☆︎.。.:*・゚☆︎.。.:*・゚☆︎.。.:*・゚☆︎.。.:*・゚☆︎
太朗の荷造りだけなら、必要以外の物は置いといてもいいかもしれない。
だけど奴は、今度関西に戻っても、この家には戻らないつもりだ。
なので、この荷物を分別出来るのは
今しかない。
たまに帰って来た時に、奴が整理をするとは思えない。
だって、今、この必要な時でも、目を離したら
リビングで寝てる。
誰の引っ越しやねん!!
(,,`゚д゚)≡︎⊃︎)`A゚)ノ、;'
あ、ごめん!!
ワンコが誘ってくるから、つい( ̄▽ ̄;)
捨てるよ!
今度寝てたら、ほんまに全部捨てるからね
そんな感じなので、1日はあっという間に過ぎてしまう。
今夜はきっと眠れないな。
あれ?華は??
うちの有能な秘書、華の姿が見当たらないことに気がついた。
気がつかないくらい、ドタバタしていたのが怖い

彼女の部屋を覗いてみる。
華は、ヘッドフォンをして部屋の隅に座っていた。
この子、気配を消してたな

朝からドタバタ、ギャーギャーとうるさい2人に巻き込まれないように、そっと部屋に潜んでいた。
見つかったか!みたいな顔をしてニヤリと笑う。
ちょっと華〜手伝ってよ!!
私、埃は無理!
きれいになったら手伝ってあげる
それは、しばらく部屋から出ないという事ですね、分かります
太朗の使わないベットや本棚も移動させるので、さらに埃が舞い上がる。
移動させた先も片付けるので、さらに埃が舞う。
短期間の荷造りだけでも大変なのに、同時に模様替えもしようとする私。
わかってる。
大変なのは分かってる。
でも、今、やりたいねん!!
あれ?
なんか太朗と私、やっぱり似てるかもしれない

ブログを始めて知ったこと。
それは誰に似たんや?と思っていた子供達が
紛れもなく、私達夫婦のDNAを受け継いでいるということ
客観的に見ると、よく分かる。
でも、あんまり知りたくなかったな( ̄▽ ̄;)
だけど、知ったからこそ、
仕方ないって納得出来る事が、さらに増えた気がする。
やるよ!!
絶対、終わらすよ!!
模様替えも完璧に終わらせてみせるわ
家族との温度差は気にしない。
自分の部屋の確保の為に、私は寝ずに頑張るぞ!!
あれ??
この作業って、自分の為だったのか??

















深夜の台所。
夜行性の太朗と私は、よくこの場所で
いろんな話をした。
この日も、私が洗い物をしていたら、ゴソゴソとタバコを吸いにやって来た。
なあ、お母さん。
社長がな、ほんまにうちでいいの?
親は反対してないの?って聞いてたわ。
あの会社は中途採用で社員になる人が多いから
新卒で来る人は珍しいらしいねん。
親はとても喜んでます。
さっさと行って来いって言ってるから大丈夫ですって言っといた。
ご両親、変わってるなって笑ってたわ。
なんで?
普通なら、よくわからない会社だから不安に思うんちゃうか?って。
だから社長がこんなん、持たせてくれたで。
太朗が鞄から出して来たもの。
それは、たくさんの社外秘の書類だった。
かなり詳しく社内の事情が書いてある。
数字はもちろん、今後の事業展開などなど。
その書類を丁寧に説明してくれる太朗。
どんどん熱くなっていく。
私はその横顔をじっと見ていた。
こんなに大好きな場所なのに、親が不安に思う訳ないやん。
それに、細かな配慮をしてくれる社長さん。
親に反対されたら、俺がご両親を説得に行くと言ってたらしい。
反対したら会えたんや
あかん!って言うたら良かったな
もう遅いわ。
帰ってくるなって言われてますって、言うてしもたわ

やっぱり、うちは変わっているのかな?
改めて言われると、不思議に思う。
好きだから、そこに行く。
至ってシンプルやねんけどなぁ
やばっ!
話してる場合違うやん!
太朗と話し込んでいたら、気がつけば夜中の4時だった。
2時間近く話してないか?
振り返れば、あちこちに、中途半端に手をつけた
荷物や家具が散乱している。
やってもーた!!!


あかん!俺、持っていく荷物をまとめるわ
私、お風呂入って、とりあえず寝るわ。
このまま布団には入られへん
太朗くんの残り時間は、あと1日。
