引っ越すにあたって契約や解約の事務手続きなどで彰と頻繁に連絡のやりとりをするようになっていた。
2015年11月私は大阪の豊中市に引っ越した。
豊中に知り合いがいた訳じゃない。
豪が大阪の北で物件を探して欲しい。会社から高速ですぐだからと指定してきたのだ。
大阪に移住して1ヶ月が経過した頃、豪が家に訪ねて来るようになった。
初めのうちは10日に1回程訪ねて来ていたが3ヶ月が経過する頃には週に1回になり、それが週に2回になり、コンスタントに帰ってくるようになった。
いつのまにかそれが当たり前の日常になっていた。
私は基本家を事務所と併用して在宅ワーク
をしていた。
月に一度会社に行くくらいだった。
会社には息子の涼も働いていた。
涼の親友の多野や豪の妹も働いている。
会社の人はみんな気さくで打ち解けるのに時間はかからなかった。
忘年会に参加したり働くうちに仲の良い人も出来た。
息子である涼と涼の親友の多野は私たちが付き合っていることは知っていたが、公私を分けたいという私の気持ちがあり他のメンバーには特に話していなかった。
疑われてはいたが。。。
何はともあれ、平凡すぎるくらい平凡な生活が久しぶりに訪れていた。
豪が問題を起こすまでのほんのひと時だが。