
ジェイ・ジェイ1989年4月
20歳って何ですか?
佐野量子 さのりょうこ
1968年8月生まれ。16歳のデビュー以来、5枚のアルバムを発表している ほか女優としても活躍。シングル「さよならが聞こえない」は3月21日発売。4月にはアルバムも。

1月15日はオーストラリアでレコーディング中だったんですけど、スタッフの方が大勢で手づくりのパーティを開いて下さったんですネ。
そんなふうにせっかくみんなが祝って下さるんだから、何かひとつ自分でも記念としてやろうって朝から考えてたんです。で、夜バスルームに入ったら、バスジェルが目について…。
私、オフロ大好きでいつも米ぬか入れたりバラの花びら入れたりしてるんですけど、泡のオフロだけ入ったことなかったんで、よしこれだと
思ったんですネ。泡のオフロってなんか大人っぽい感じするでしょ。で、一生懸命それ入れてバスタブに使ったんですけど、なんか洗濯機のなかにいるみたいで気持ちよく入ったっていうより、結局洗濯はじめちゃって(笑)。あと、その日は自分でいろいろ決心しようって日記を普段の倍ぐらいつけました。
日記っていえば、20歳のお誕生日の前の日もやっぱり長くなっちゃったんです。ノートいっぱいに「20歳になるのがヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ
…」って書いて。すごい考えが甘いなって思うんですけど、私、甘えんぼで大人になるのが、本当にいやでしようがなかったんです。そういうのつらいんですネ。
だって、私、高校を卒業するときも安全な社会人になって責任をドーンって負わされるのがいやで大学に入ったんです。5つ全部落っこっちゃったんですけど、最後にある学校の家政科に、面接でお願いして入ったんです。
もちろん、家政科に入学したのには、お料理もお裁縫もなんにもできなかったからというわけもあります。

私、結婚してかわいい奥さんになることにすごく憧れているんですネ。ただひとつ20歳になってうれしいことは、自分の意志でもう結婚できることなんです。このごろ私のまわりの友だちの話題って、恋人が欲しいっていうより、結婚したいっていうのが多いんです。でも、何にもできないんじゃ旦那さんが可哀想だから、食事だけはちゃんと幸せに2人で食べたいと思ったから家政科に入ったんですネ。
でも、その短大もあと一年。だけどやっぱりまだ学生でいたいからその後も料理の専門学校とかいこうかなァ。
といっても、心の中ではもっとしっかりして人を引っぱっていくようになりたいとはすごく思っているんです。で、20歳になってから収入をそれまで母に管理してもらっていたのを、自分で管理するようにしたんです。それに、私、すごくなくし物とか多いんで気をつけようとも決心したんですね。でも、そう思った失先に、またおサイフと鍵落としちゃって…。これは何年たっても直らないのかなと結構開き直ってるところもあるんですけど。いろんな20歳があっていいかなァなんてネ。別に自分なりのスピードで年をとっていけばいいと思うんですネ。お仕事もあんまりガツガツやるタイプじゃないし、ゆっくり楽しくやれればネ。情けないお話しかできなくて本当にごめんなさい。