白い砂にエメラルド色の海
沖縄の海を見たとき シンシア(南沙織)は「故郷へもどってきたんだなァ」と感じる
シンシア21歳 アリス13歳 長女と末っ子
久しぶりに会うことができたロージィもターミィも東京に来てしまったから アリスだけが両親と沖縄に残っている

そんな妹のことが東京にいても気になってしようがないというシンシア
ふたりの足跡だけが白い砂に刻まれる

人気のない冬の海はふたりだけのモノだ
ふざけあうふたりは姉妹というより まるで同級生のよう
「シンシアおんぶしてあげましょうか」
「このごろ太って重たいのよ」
「ホント つぶれそう」
「コラーツ」

…そうだ10何年か前には シンシアがアリスをおぶったことがあったっけ…故郷の海は 遠い昔の日を思い出させた

平凡1975年2月号
平凡アワーの旅《島根県 松江市》

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が愛した島根県松江市は 入り日の美しい宍道湖で有名な
静かで落ちついたたたずまいの街です

この街の古風な雰囲気に影響されてか
今回の平凡アワーの一行は沙織ちゃんの発案で
〝ミニお茶会〟を開催しました

お茶室は松江城をめぐるお掘ばたにある明々庵(めいめいあん)という由緒ある所

「お茶ひとつ飲むのがこんなにむずかしいなんて…」と皆ビックリ
おまけに足がしびれてしばらく立てない人も続出のオソマツ

