ヘアカタログ1982年別冊付録
石川ひとみ 1959年9月20日愛知生まれ
■石川ひとみのヘアスタイルにしたい人に
ひとみちゃんは、髪の毛1本1本にかるいクセがあり、変にボリュームがでやすい髪質です。彼女のようにクセのある人は、根元を安全に乾かすことが大切なポイント。また、髪の軟らかい人はコシがなく、すぐに脂が浮いてぺしゃんこになってしまう可能性があります。段を少し多めにつけてカバーしましょう。前髪をさげるとかわいらしいイメージになりますから、年が上にみられてしまうのがイヤな人はためしてみてください。美容院
─ひとみちゃん、『まちぶせ』の大ヒットに続いて『三枚の写真』も好調ね。おめでとう🎉
ひとみ「どうもありがとう」
─マネージャーさんが、分単位で仕事してるっていってたけど、大忙しじゃない。
ひとみ「そんなに大げさなものではないんですよ(笑)でも、睡眠時間が少なくなると、髪の健康にもよくないような気がするわ。」
─髪を何より大切にしているひとみちゃんにとっては、ちょっとつらいわね。
ひとみ「それはいわないで。涙が出てきそうだから…。」
─涙といえば、ひとみちゃんがご両親と名古屋で『まちぶせ』を歌ったテレビ番組、印象的だったわ。
ひとみ「あっ、見ていただいたんですか。人前で泣いたのって生まれて初めて……。もちろん仕事の場合にですけど」
─お父さんが口ずさんでいらした姿を見て、私までもらい泣きしちゃった。
ひとみ「なんだか照れくさいなぁ。そうそう、あの日は雨も降っていて大変だったんですよ。」

─空のほうも感動したのかな。
ひとみ「あら、もうイヤだぁ(笑)私、雨の日って大嫌いなの。だって、せっかくセットしても、すぐにグシャグシャになっちゃうでしょ。頭はバサバサ、顔は涙でボロボロ。想像しただけでも惨めな姿だわ。」
─そんな恥ずかしがることはないけど、思いがけない水攻めにあったわけね。
ひとみ「そうですね(笑)」
─でも、ひとみちゃんって、ブロウよ名人だから、グシャグシャになっても元どおりにできるでしょ。
ひとみ「はい、なんて答えちゃうと、すごく生意気かしら。でも、ブロウテクニックって、年々うまくなるものでしょ。仕事で自分でセットしちゃうなんてこと、けっこうあるんですよ。」

─サイドラインなんて、プロ顔負けよ。
ひとみ「またぁ、おせじが上手なんだから。私はいつも、ある程度ブラシドライヤーで形づけてから、デンマンブラシとロールブラシをバランスよく使うの。」
─バランスよくって?
ひとみ「フフフ、それは、ひとみだけの秘密にしておきたいなぁ。それに、私の髪ってコシがあるからセットしやすいみたい。」
─うらやましいわ。シャンプーは朝?
ひとみ「私は夜のほうがいいみたい。しっかりセットさえしておけば、そのまま寝ても次の日はブロウなし!」



─すごい技術。それとも、よっぽど寝相がいいのかしら?                                                          
ひとみ「さあ、それは自分ではわからないけど(笑)朝ブロウすると、いつもなんとなく気に入らないの。時間が足りないのかなぁ、って思うんだけれど」                                                      
─でも、夜、疲れて遅く帰ったときなんかとき大変でしょ。                                                           
ひとみ「うん。だからね、帰り道に、シャンプーしてからの、スケジュールをいろいろ考えておくわけ。髪が乾く間に、あれをしよう、これをしようっていうふうに 」                                   
─ひとみちゃんの1日って、ヘアで始まりヘアで終わるっていうわけね。                                  
ひとみ「子供のころから習慣だから、別に人が思うほど大変じゃないんですよ。それに…」     
─エッ?それに何なの?                                       
ひとみ「だって髪は女の命でしょ。だから、ヘアはこれからも大事にしていきたいと思ってるんです。」