ヘアカタログ1982年別冊付録
堤大二郎 1960年12月27日東京生まれ
■堤大二郎のヘアスタイルにしたい人に
後ろをかなり短くしてあるので、全体的なバランスを考えて、トップも短くしてあります。大二郎くんの髪は、細くストレートなので、パーマがとれやすく、枝毛ができるのが心配なのですが、パーマは少し強めにかけました。ちょっとクセ毛の人や、髪の毛1本1本が太めの人は、パーマをかけなくても形がつけられるカットです。前髪とサイドがポイントで、前髪はバング、サイドは耳が少し出るくらいのレイヤードカットです。美容院
大二郎「ね、オレの髪、この前と比べるとちょっと美しくなったと思いませんか?この前はかなりいたんでたでしょう。」
─そうね。(さわってみて)うん、ほんと。なるほど、美しくなってる。
大二郎「だろ、やっぱりなあ。あれの効果なんだ。」
─あれって何よ?
大二郎「トリートメントさ。毎日やってるんだ、近ごろ。」
─オーオッ、どうしちゃったの、大二郎クン。めざめたのかな、髪の毛のおしゃれに。
大二郎「それがさ、寮で一緒の部屋のヤツが買ってきたんだよ、リンス兼トリートメント剤っていうのを。で、ためしに使ったら、いいのね、これが。髪がサラサラするんだ。それから毎日使ってるの。」
─だって、それ、お部屋のお友達のでしょう。彼、怒らない?
大二郎「トーゼン❗️(急に声を小さくして)怒られます。『あっ、極端に減ってる。大二郎さん、また使ったでしょう。いいかげんにしてください』って。」
─ヤーね。大二郎クン、自分で買いなさいよ。
大二郎「うん、近々そうしようと思ってる。」
─パーマかかっていないみたいだけど、かけないの?
大二郎「まいっちゃうな。かけたばっかりだよ、2週間前に。オレの髪って、かかりやすく、とれやすいんだ。でも早すぎるな、もうとれちゃったよのかな。あっ、そうだ、忘れてた。前回の『ヘアカタログ』のヘアカルテ、あれ読んだときガックリしちゃった。」
─どうして?
大二郎「軟らかい、ノーマル、そこまではいいのね。そのあとが『少ない』って書いてあったんだよ。」
─そう。それがどうかしたの?
大二郎「少ないって?よく見てよ、ほら、そんなに少なくないじゃないか。普通だろう?」
─はい。
大二郎「パーマかけに行ったときにね。ファンの女の子が美容院の前で『ねぇ、美容師さん、
大二郎さんの髪、少ないんだから、あんまり切らないで』って呼んでるの。でね、オレ『そんなことないよ』っていったら、『あら、だって、ヘアカタログに少ないって書いてあったのよ。だから心配になって』っていうんだもの。オレ何も言えなかったよ。
─ごめんね。この場を借りて訂正します。『堤大二郎クンの髪の量は、そう特別少なくはありません』
大二郎「まあ許す(笑)」
─着物、着心地どう?
大二郎「うん、シャッキリするよ。」
─似合うわねぇ。いいなぁ、男っぽくて。
大二郎(照れくさそうに)「そうかなぁ。オレ、日本舞踊やってたじゃない。着物、着なれてるんだ。」
─エッ?
大二郎「小学校のとき、おふくろが、オレがあんまり暴れん坊なんでね、『踊りでも習わせれば』って、やらせられたんだ。」
─へー。
大二郎「そんなに驚かないでよ。剣道だってやるしさ、純日本男児なんだぞ。」
─やっぱりねぇ、さすが❗️ピシッときまってるもの。ところで、おなか、すいてないの?
大二郎「いついってくれるかと思ってた。ペッコペコ。」