
平凡の本 1976年1月号
郷ひろみさんの人相診断 浅野八郎先生
まゆ毛──太い濃いまゆ毛、一直線にのびています。家庭的なものを求める人。母親とか、兄貴に対するあこがれがあります。冒険心があり、独立運が出てきます。恋に対する情熱も高まります。25歳までは、上昇運を続けます。
まゆ毛とまゆ毛の間にあるイボ状のホクロ──
これは、人に好かれたり、信頼される運をあらわします。思いがけない幸運をつかみます。前年よりもこの部分がグンとよくなっています。からだのコンディションも安定しています。

目じりのしわがはっきりしています。──
このしわを「魚尾」と呼んでいます。20歳から大きな仕事をはじめたり、新しいことをスタートして成功します。初恋の女性と結婚していくでしょう。
法令(ほうれい)のしわが途中ではっきり切れています。──金銭上の大損害があるかもしれません。人のために大金を使うかも。
アゴがほそくて、この部分にしわや、しみが多くなっています。──これは「水」に関係した仕事や恋のチャンスがあります。海辺や湖のみえるところで人とめぐりあったり、海や湖に関係のある仕事でヒットします。

今年もあますとこ1か月あまり、コタツが恋しい季節になりました。正月番組の録画撮りに大忙しのひろみクンに、今年をふりかえってもらい、来年の抱負など真面目に語ってもらった。
─1975年はどんな年だった。
「やたら忙しい1年。でも充実した年でした。」
─思い出に残ることは?
「学校を卒業できたコト。足のケガをおして夏の縦断リサイタルを成功させたコト。20歳の誕生日など…」
─最近おとなになったみたいだ。
「そうなんです。昔はファンの人にそう言われると、気味悪かったけどこのごろは〝おとなになったみたい〟と言われて自然な気がするのです。」
─20歳の記念ディナー・ショーで、これから『ひたすら号』に乗り移るって言ってたけど、どういう意味?
「この2、3年のボクの仕事をふりかえってみると、真面目に与えられた仕事をこなしてきただけみたいなんです。もうすこし、自分のやりたいことを来年からはガムシャラにやろうと思っているんだ。……デビュー当時の気持ちに戻って、仕事に挑戦したすよ」
─いま悩んでるコトは?
「クヨクヨしないことに決めてます。悩みはすぐその場で解決することがモットーです。でも、来年のスケジュールみたら、マッ青。また、忙しい年になりそうで…」
─お酒を飲んでる?
「飲んでます。適量は水割り3杯。あとは思い出のヒットパレードを歌うのです。『ちゃんちきおけさ』『赤城の子守歌』なんか…」
─恋人、そろそろ現れてもいいころだけど
「いいですね。黙ってボクの話に相づちをうってくれる女性。男をたててくれる大和撫子(やまとなでした)型の女の人いないですか」
─来年も、ショーが、中心になるの?
「6月のアメリカ公演を絶対成功させます。この前のショーみたいに家族連れで楽しめるショーも考えているんです。振り付けとか衣装、メイクなども自分で考えてます」
ここまで真面目に話してくれたひろみクンでしたが、最近見た映画の話になると、『新仁義なき戦い・組長の首』の菅原文太(すがわらぶんた)さんのもの真似がでて、またいつもよユカイなひろみクンにもどってしまったのです。