1978年 明星3月号付録 別冊保存版

ピンク・レディのミーとケイ。
いまや、人気もすごいが、このふたりの仲の良さも、まったくすばらしい。TV 局のスタジオでリハーサルをしてる合間も、仕事場から仕事場を移動するクルマの中でも、何を話しているのか、全部はもちろんわからないが、とにかくペチャクチャおしゃべりしてる。ときにはクスクス笑ったり、ミーが、あるいはケイがゲラゲラ笑って止まらないこともあったり…。1日24時間もずーっといっしょにいて、よく話に飽きないものだと、つくつぐ感心させられる。
デビューして、そろそろ1年半。しかし、デビューしたころと、ふたりの雰囲気、態度は少しも変わらない。中学3年の時から続いている女同士の友情なんて、ほんとに珍しい。そうしたピンク・レディーの魅力をすべて集めて、この一冊にパックしてみた。去年の暮れに発行した明星デラックス『ピンク・レディー アメリカ!アメリカ!』はまたたく間に売り切れてしまい、たくさんの方にご迷惑をかけてしまった。そのおわびとお礼をかねて、ミーとケイが買ってきたアメリカみやげのプレゼントも用意したよ。水着パネルと合わせて、どんどん応募してほしい。

Q 「去年は、ケイのほうばっかり、ケガや病気がかさなって大変だったけど、もう今年は大丈夫かな?」
ケイ 「みなさんに、いろいろご心配をかけたり、ご迷惑をかけたりで、本当に申しわけありません。(12月中旬の盲腸のときは)病院に10日も入院しちゃって、生まれて初めての経験で、ゆっくり休養がとれたから、もうすっかり元気です。去年の年末は、私が休んだぶんの遅れを取り戻すことや、日本武道館の大きなステージがあって大変だったけど、お正月にはハワイで一週間もノンビリしてきたから、いまは元気モリモリよ。」

Q 「ピンク・レディーっていうのは、ミーとケイふたりがそろってなくちゃならないけど、ケイが入院中は、ミーひとりでステージをやったんだよね。ケイは、たぶん病院のTV で、ミーひとりの歌をきいてたと思うけど、どうだった?」
ケイ 「ひとりミーを見てると、こう何か、とてもちっちゃく見えるのね。FNS音楽祭(12月20日)なんか、とくに。『渚のシンドバッド』で、まわりに20人ぐらい女の子がいっしょに踊ってくれて、女声コーラスの人も5人ぐらいいてくれたんだけど。ミーは、ひとりで心細いんだろうなあ、あんなにちっちゃくなっていなくてもいいのに、って思えて、かわいそうだった。」

Q「ひとりで歌ってミーは?」
ミー 「すごく心細いの。それに、すぐ歌声を忘れちゃって、かなり間違って歌っちゃったみたい。ふだん、いつもふたりだから、相手に合わせるクセがついてるからなのね。苦労も多いの。やることを、いつもの倍おぼえなくちゃいけないんだもの。進行の段どりなんか、ふつうだと半分おぼえておけば、あとの半分はケイがおぼえてくれるんだけど。それと、いちばん大きいのは、ケイがそばにいれば、冗談なんか言い合って、イキがぬけるんだけど、それがないから、精神的にもウンと疲れちゃったの。」
