
ジェイジェイ雑誌1984年10月定価530円
連載読者がインタビュアー
インタビューされる人 タモリ
今月のインタビュアー
鈴木智子 「あれだけ、すごいことポンポンロから飛び出してくるタモリさんて、日ごろ何を考えて暮らしているのか興味シンシン。私は、その辺を突っ込んで聞いてみたい」
細谷理香 「どうしていつもあんな辛らつに、女子大生をケナすのか。じゃ、タモリさんの理想の女性って、どんな人なのか。何よりも私はそこを詳しく聞きたいナア」

細谷 「『笑っていいとも!」のときと眼鏡が違うんですね?」
タモリ 「気がつかなかったですか。全然ちがいますよ。あれはレンズの色を薄くしてる。」
細谷 「どうしてなんですか?」
タモリ 「アレ、オレがいままでやっていたのと全然違って、昼にずっと帯でやってる番組でしょう。だから、ちょっと変えようってことで、頭もああいうふうにして服もああして。」

鈴木 「だけど、以来すごくタモリさんの雰囲気変わっちゃった。だって昔は、みんなもっとタモリさんに反感持ってたでしょ?実は私トモ子っていうんですけど、ずっとタモリさんのファンだったから、友達にトモリって呼んでくれとか頼んだら、もう変態扱い‼️」
タモリ 「変態呼ばわりされた⁉️それはご迷惑かけました(笑)。だけど、そうね、昔は確かに抗議多かったわね。オールナイト(ニッポン)の一発めから、だいぶ抗議あったもの。たとえば、ベイシティ・ローラーズなんて三流のバンドが、なんであんなワアワア騒がれなきゃいけないのかとじゃべったら、もう抗議がワンサカワンサカ…。」

細谷 「私がいちばん聞きたかったのは、なぜあんな女子大生をトコトン、けなすのかっていうことなんです。」
タモリ 「あっ、それ、オレは主に『オールナイトフジ』のことを言ってるわけですね。あれに象徴される女子大生を言ってるの。あんな恥ずかしい番組ないからね。」
鈴木 「やっぱり腹立たしいですか?」
タモリ 「アホですよね。オレ、別に知識がないってことは欠陥でもなんでもないと思うんだけども、アレ見てると、そのまえに知恵とかいうのがまったく感じられない。人間が生活していくうえでの常識も知らないんですね。」
インタビューを終えて
細谷 「いま先端を走ってる人と会えたなんてすごくラッキー。貴重な体験ができた。」
鈴木 「タモリさんて古風な日本の男の人なんだもん。意外だった。それに決してとんではなくて、すごくマトモな人なのね。」