夜中に玄関で鍵が開く音がして、
ドキッとした。子供と2人だから不安なのもあって

戸が開いて何も言わずにいたから
台所で話した。
最初にどこに居たのか、浮気をしていたのか。
この答え次第で明日からの生活は一変したのだろう。

でも浮気じゃないって。

死にたくて東京に行ってたんだって。
財布も持たずに。
知らないけど自殺の名所がある所に行っただか行かなかったとか。
結局死ななくて帰りも高速バス途中までのしか買えなかったから
歩いて帰って来たと。

その途中川があって
死のうとして入ったんだって。
ズボンは濡れていたし鞄もびしょ濡れ。

どうして?と聞いたら
転職した後すぐに膝を悪くして研修明けられなくてクビ。
それがきっかけで自殺を考えて
身元不明で死にたかった。
けれど死ねなかった。と

車はどうしたのかと聞くと
邪魔だから市内のパーキングに停めたまま。

子供の事や私の事は考えなかったのかって聞いたら
ごめん、と謝って泣いてた。

この人が泣くのは
自分が浮気をして
私がキレた時、私が泣いた時。

話を聞いてる時は驚くほど冷静だった。
夕飯は子供の分しか作って無かったから
お茶漬けしか無くて。
食べさせて、お風呂入らせて。
緊張の糸が切れたようで涙が出てきた。

お風呂から出てきた後
ずっと謝りながら抱きしめてくれてた。

この日もやっぱりなかなか寝れなかった。
また何処かに行ってしまう不安を抱えて
暫くは過ごす事になった。