この週末、

2019年10月の台風19号災害(令和元年東日本台風)で甚大な被害を受けた長野市内のエリアを取材してきました。

3メートルほど浸水した豊野地区。

国道18号の両脇にはリンゴ園が立ち並ぶ「アップルライン」も。

当時は大量の水に流され、泥水につかり、

多くのリンゴが収穫不能となりましたが、

今まさに実りの秋です。

農家の方々が収穫作業を行っていました。

このあたりのリンゴはたっぷり蜜が入ってジューシー。

本当においしいんです。

千曲川が運んだ栄養分たっぷりの肥大な大地ですが、

洪水を繰り返してきた暴れ川でもあり、

町のあちらこちらには浸水の深さを示す表示が。

やはり、日ごろからのぼうさい散歩は大事ですね。

 

そして、見えてきたのは

去年の夏にオープンし、

新たな交流拠点となっている「豊野防災交流センター(愛称:ゆたかのてらす)」です。

館内の防災学習室には被災の様子を集めたパネルや

当日の防災気象情報と千曲川の様子をまとめた表示も。

 

図書コーナーには郷土の歴史書から小さなお子さんが楽しめる絵本までびっしり。

地域住民の要望をたくさん採り入れて建てられた施設で、

自習室では子どもたちが勉強していたり、交流ラウンジで遊んでいたりと、皆さんの交流の場になっているようでした。

地域の人々の思いも詰まった「ゆたかのてらす」。

豊野に光を照らす“交流の場(テラス)”です。

 

災害時には避難所としての機能を果たすため、太陽光発電と自家発電装置による電源確保が可能となっているほか、水や食料などの防災備蓄倉庫も。

屋外には「かまどベンチ」や仮設トイレとなる貯留式の「マンホールトイレ」なども備わっています。

 

 

さらに、移動して、堤防が決壊し、長野新幹線の車両センターなど一帯が深刻な浸水被害となった長沼地区。

千曲川堤防沿いには整地されたばかりの広大な、そして異様なスペースが

 

この場所に、国と長野市が防災拠点「河川防災ステーション」の整備を進めるとしていますが、長野市が複合施設の設計に取り掛かるのは来年度の予定。まだまだ先は長そうです。(許可を得て、安全に配慮し撮影)

 

住宅地にはまだブルーシートで覆われたところも残っています。

 

ご近所の方は、

「確かに時間は過ぎていくけど、気持ちはあの時のままなんだよ」

「雨の音が聞こえると、あの夜を思い出す」

そんな声を聞かせてくださいました。

災害を風化させない。この災害の経験を活かし、次に伝えるために、

今できることをこつこつ積み重ね、伝えていこうとあらためて感じた週末でした。