早めの夕食を 外でして
帰り道、あたりは、夕暮れで

車の中には、
「千と千尋の神隠し」の主題歌が流れていた
あー懐かしいな

その主題歌の意味は、
深く考えたことがないけど、
なんか 母のことを思って
しばし、夫との会話も止まって

大きな川を渡り
夕日の残照に照らされて
心に沁みるような景色

母と一緒に食事したかったな
美味しいもの食べさせてあげたかったな
と思っていた時だった

夫が、
結婚当初の頃の話をし始めた

車で集合住宅の横を通りすぎながら、
「新婚生活って、あーいう
 ちょっと綺麗なこぢんまりした
 ところから 始めるんだろうな
  と思っていたんだよね」
でも、たまたま、我が家がお店をやっていて
同居も可能な家の作りだったので
夫の希望もあり、
なんだか、わいわい賑やかな新婚生活のスタートだった。

「僕は、高校生の時に、母を亡くして、そのあと、大学生活も送り仕事もスタートしていたんだけど、結婚するまで、何かが欠けていた気がしていたんだ、寂しさもあったけれど、それだけでなくて、ね。」

そして
「あなたのお母さんは、僕をとても大切にしてくれた。君の両親にとても感謝してるんだ。」
と話してくれました。

父は、もうだいぶ前に他界し
母は、介護施設で。

あーこの言葉が、
二人に時空を超えて届いていますように、と思った。