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懐かしい夢を見ていた気がする。

永く、  美しい夢だった。

 

夢の中で、

僕は僕だった。

 

小さな桜の木の下に

一人、

顔も思い出せない

君を待っていた。

 

 

待っていたけれど、

君は来ないと

知っていた。

 

 

涙の落ちる時、

夢が終わるのが

わかった。

 

 

薄れていく青空に

半透明の月を

見つけた時、

 

僕は  ようやく

 

君を  思い出した。

 

 

 

 

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【れん】さん、

と云う方の詩です。

 

美しくて  

どこか  

哀しげな詩ですね。

 

 

§

一番最初に感じた

既視感。

 

それは、夏目漱石の

【夢十夜  第一夜】

でした。

 

夏目漱石の素晴らしさ、偉大さが

感じられる物語。

 

 
 

 

今回は、是非

朗読で  お聴き下さいませ。

 

 
 
ちえ・ぐりこ
 
 
初心者で  下手っぴですが、
お時間があれば
見てやって下さいませ。