しっかしさー、

K先輩の私への一連の言動は、普通の後輩の女性社員に対するものとは違うと思うんよね。

だって、どーでもいい話で休日にも電話する?

「今、一人で映画見ようと思ってたんです」と言って、

「俺も行く!」ってなるかな。

まー、本当に見たかったんなら行くか。



彼女が近くにいないから暇。



なのかな。う~ん。

けっこう話が合うから、「話せるヤツ」と思われてるのかも。


ただ、私から好きですドキドキオーラが放出されてるのは間違いないのだ。

だって好きだもん!!




先日、K先輩んちで同僚数人と鍋をした。

初めて入った先輩の部屋は、あらステキな趣味(´∀`)ラブラブ

というほど、変な趣味。でも独自路線の人が好きだから、私はますます浮かれる。

実はその日の昼まで、冬休み中の彼女が来てた。



こたつを囲んで鍋の準備をしていると、うざい男・桑山が、

「ちょっとKさん、これまずいっすよ~」

「男しか見ちゃいけないっすよ~」

「しまっときますよ」

と言ってクローゼットに何かをかくした。

K先輩は離れてたので聞こえたのか聞こえてないのか、反応なし。

でも桑山の横にいた私は、ばっちり見ましたって。




こ、コンドーム・・・・えー




彼女がさっきまでいた名残!!な、生々しいっっ!!

・・・・知らんぷり知らんぷり。

ちなみに未使用、未開封よ。



鍋は美味かった。ビールもワインも飲みまくった。

K先輩が有名店のソース使ってパスタを作ってくれた。有名店のウィンナーは私が焼いた。


しかしこの日、私はハッキリ言うと落ち込んだ。

コンドーム発見だけでなくてっ!

K先輩がますますいい人に見えたからである。

彼女といるところが想像できてしまったからである。



はぁ~~~あダウンダウン




週明け、桑山が、

「Kさんちにコンドーム落ちてたんですよ!」

って、K先輩と私の前で冗談まじりに(?)言っちゃった!


・・・・うーバカ。聞いてないふり聞いてないふり。

んなことはできなくて、「へ、へぇ~~・・・汗」とごそごそと答えておいた。

K先輩はさすがにあせってしまっていた。



本当は桑山を誘いたくなかったのよ、私もK先輩もむかっ

仕事の付き合いでも、人は選ばなきゃダメだねー。






「社内恋愛はしない方がいいぞ」

「別れたらぜったい気まずくなるからな」


と上司に言われてた。

同じ部署のK先輩とたまたま二人で残ってたとき、過去の恋愛の話になって、

私は彼氏がいないという話をすると、

「んじゃ、社内で見つければ?」

「でもなー、社内恋愛は嫌だよな」



そ、そうですよね(^o^;)。と私も返したけど。

あれから4ヶ月、私はK先輩がマジで好きになってしまった好



ほんとは前から話したかった。

秋の異動で同じ部署になって、数人しかいないから一緒に仕事する機会が増えて、仕事帰りに飲んだりごはん行ったりするようになった。

私の仕事は休日もきちんと取れない日がある。

お互い休日に仕事に出てた日、帰りに一緒に映画見に行ったり、

映画の感想をいろいろ話し合ったり・・・・



休みで一日会わない日があると、かならずK先輩は電話をしてくる。

最初は仕事の用件だったけど、最近は雑談でかかってくるヽ(*'0'*)ツ

あけおめメールも夜中に送ってくれたし。



すっかり片思いの恋するオトメドキドキ



だけど。

K先輩にほれ込んじゃいけない理由あり。

だって彼女いるもん。

10年近くつきあってるんだって。

なのにお互いの仕事の都合で結婚できてない。

二人はつきあってる間の約半分が遠恋。



いやー、わかってるんだけど。

でも、この人以上の人会ったことない!!てほどステキな人だ。

(あ~~~・・・はまってるはまってる・・・354354


この人がいるかぎり、ほかの人にたいして惹かれないのが現状だ。

こーして貴重な若い時代を無駄にしていくのかな~、と思いつつ、ぬけだせないのよねヽ(;´Д`)ノ

25歳にもなって、
まだ顔だけで恋に落ちる女友達がいる。



彼女、細いし、流行りの巻き髪OLだし、見た目はそんな悪くない。

でも私と出会って数年間、彼女に彼氏がいたことはない。

なんでかって、顔に恋するからだ。

この年で、顔が恋する基準の女はモテない。


彼女は顔だけで、
「こんな素敵な人もう出会えないラブラブ
「運命の出会いアップ
と舞い上がっちゃうのよ。






最近も、とあるサービス業の男に客として世話になってフォーリンラブ

狭い地方都市ですから
彼の会社に私の友達が働いてたりして…
連絡先きいてもらってビックリマーク
飲み会セッティングしてビックリマーク


との依頼。

一応友達に確認すると、
「結婚近い彼女いるから無理だって言っといてドクロ

そりゃそーだ
断ったんだけど

まずは友達からだけでも始めたいの!
本当に結婚予定あるのか自分で確かめたい!

とアグレッシブだ。

この年で、いきなりメールして友達になりたいんですドキドキ、なんて通用すると思う?

友達になるまでにどれだけ
周囲が協力しなきゃならないと思ってるんだ!

相手にしても
「あーこの人、見た目だけで好きになってんだなー」
「俺の中身みてくれてんかな」
「見た目で判断する人なんだろうな」
って思うじゃないですかハートブレイク


実際そうだし。
相手も大人の男なんだから、見た目が一番と公言する女を好きになるわけがない。

見た目が一番と思ってる男には、彼女のレベルではかなわない。


なんでいい人が現れないんだろう・・・って、よくいってるけど、

顔で選んでたら本当にいい人は見えてこないって。

見た目は許容範囲であればOK。
あとは話してみてのフィーリング。

そーいうもんでしょ、マジな恋愛は!


冬の終わり、就職活動のためにたびたび上京するようになったちえ。

金がなくなってアパートを追い出されたD男は、アヤコの家にころがりこんでた。

アヤコはD男が焼きもちを焼くため、キャバクラでのバイトをやめさせられていた。



D男は正社員になりたいと言ってバイトはしていない。

「この前の仕事は、とにかく辛くて仕方がなかった」

悲痛そうに語るD男。うつ病になりそうなほど、向いてない仕事だったらしい。

私もことごとく、書類試験や面接で振り落とされ相当落ち込んでいた。周囲にはすでに内定が出ている子もいるというのに。この年、就職氷河期の終わりごろの年でした。

「向いてる仕事ってほんとなんなんだろー」

D「俺、嫌な仕事だといきたくなくなっちゃうもんね!」

以前は工場に勤めていたD男。金がないんだから選んでる余裕なんてないはずなのに、ワガママ言うなよな。

「だよねぇ。勤めて向いてないとか思うのもヤダしねぇ」

ついでに悩みを相談。

「私なんて面接までもたどりつけないよ。いい方法ないかなー」

するとD男は自信満々で。

「面接なんてすぐ呼ばれるって。俺はけっこううまくいくよ」

「俺、スーツ大キライだから、面接呼ばれてもスーツで行かないんだよね!」

「履歴書1枚、ポケットに入れて持ってくだけ!」

おぉ~~~、さすがーーー!

そのジーパンとジャンパーのでれっとした姿で行ってると!!

確かに一律リクルートスーツ同じカバン、靴姿の就活生は見ていてつらいものがある。



でもでも、ちょっと待てー

私は新卒採用で何百分の一を争う就職活動なんだよう・・・・

あんたといっしょにしないでくれ!

・・・と思いつつ、なるべくD男のプライドを傷つけまいと応じる。



「俺ってけっこう仕事すぐ決まるんだよね!!」

ほうほう、さすが人のよさそうな男。

「今も一つ決まりそうなんだ。こんなやり方でも決まるんだぞ。ちえもすぐ決まるって!!」

だよね、だよね!

あんたでも決まるんだから大丈夫だよね(。>0<。)!!

落ち込んでる私は明るいD男に励まされてしまう。



D男を家に残し、地元に帰ったアヤコとちえ。

孤独にさいなまれるD男から、アヤコのケータイに頻繁に連絡が来る。

「腹が痛い。金がない。昨日からなにも食べてないんだ」

「俺死にそうだよ、もう死ぬーーー」

D男は私の前では自信満々だが、彼女の前では甘え、寂しがり。

「アヤコが帰ってこないんなら死んでやる!!」


い、いや・・・甘えすぎだってば!(´Д`;)

わざと困らせようという手口か?とさすがにあやしくなってくる。


D男の借金返済は程遠く。

アヤコの数百万の貯金は、D男の借金返済や生活費でなくなった((゚m゚;)

アヤコの両親からの仕送りだけでは暮らせず、アヤコはこっそり消費者金融に手をだしていた。

それでも、まもなく仕事が決まりそうで・・・・

今度はちゃんと働くとはりきってるそうで・・・・

しっかり返すとか言ってるそうで・・・・

なぜか見捨てられないD男。



やっと決まった事務職も、やはり数ヶ月でやめてるし・・・。


(続く)


これは友人の彼氏(元ダンナ?)の話。



高校時代の友人アヤコは東京の大学に進学し、キャバクラでバイトを始めた。元々細くてかわいいアヤコは店ですぐにナンバー1となり、一年ほどで数百万を貯めた。

そんなときつきあい始めたのが、常連客だったD男。25歳。無職。バツイチ。



D男を紹介されたのは夏だった。

かっこいい系じゃないのだが、ぼわんとしたいい人そうな男。

「よくきたな~~ちえ!(´∀`)」

といい笑顔で歓迎してくれ、3人でレバ刺しがおいしいという焼き肉屋に行った。車が好きなD男は、でかいRV車で周辺を案内してくれ、酒をどっさり買い込みD男の2Kのアパートで3人で飲んだくれて泊まった。二人は失恋直後だった私を励ましてくれた。ほんとにほんとにうれしかった。

D男は、はなわの佐賀県を替え歌するなど寒いネタばかり言っていたが、なかなか笑えるおもしろい男。



実はアヤコはその日、中絶手術をして数日しかたっていなかった。もちろんD男の子。

D男は避妊する男だったが、たった一回の過ちで子供ができてしまったという。

アヤコが風呂に入ってる間、D男は真剣な顔で私に話してくれた。

「ちえが来てあいつ今日はすごく楽しそうでよかったよ」

アヤコはここ数日、赤ちゃんの夢を見たり、夜中に泣き出したりとだいぶ不安定だったという。中絶の重さをひどく感じた。明るく歓迎してくれたがアヤコはどこか陰をせおっていた。

「ちえ、もう1泊していかない?あいつが明るいのは久しぶりだから」

でも私は翌日タイに行くため長居はできないのだった。

「アヤコの大事な友達でいてくれよな」

うんうん!もちろんだよ(´□`。)!!



無職、バツイチなどの周辺情報だけきいていると悪いイメージのD男だが、やさしい男なんだな。

とちょっとアヤコがうらやましかった。



明かされる衝撃の事実。D男が買出しにいっている間、アヤコが私に言った。

「彼の前の妻ね、キャバ嬢だったんだよ」

D男はその女と出会って1ヶ月で結婚、半年で別居、一年で離婚していた。

アヤコとはまだ結婚まではいかない。ほっとした。

「仕事も最近やめたの。スロプロになるって毎日通ってるの」
別れたばかりの私の彼氏もスロットにハマっていた大学生だった。でもさすがにスロプロは目ざしてなかったぞ・・・

「お金ないのにね。しかも彼、借金が800万あるんだよ・・・」


え、え~~~~∑(゚Д゚)!

しかもその借金、知人の保証人となったためにできたもの。

「借金の保証人にだけはなっちゃいけないよ」って物心ついたときからおしえられなかったか・・・??



ただアヤコは今のところ金持ちで、つらい中絶経験をしつつも幸せそうなのだった。

人のよさそうなD男も、もう少ししたら仕事をさがそうとがんばっているらしい。
そのときは私もD男がとんでもなくダメ男だなんて気づかなかった。二人の未来は明るい!と思ってた。



(続く)

石戸氏とは上司に誘われた飲み屋で知り合った。

36か37歳の石戸氏は、世の中の治安を守る刑事である。

警察は私の営業先でもある。上司は石戸氏と仲良しである。



この日は上司、石戸氏、その先輩刑事のS氏が先に飲んでいた。S氏がもうすぐ誕生日だっていうので。

二次会でおねえちゃんのいる接待スナックに3人が移動したところで、私が呼び出しをくらう。S氏から。

「俺の誕生日にこれないっていうのかぁ?」

完全に酔ってるぅ・・・・S氏は見た目ヤクザだろ?ってほどこわいげ~な見た目なのだ。柔道は国体選手級。ドスのきいた声で誘われちゃあねェ・・・行くしかないよねェ・・・DASH!


ちなみにスナックは女の私でも親切に応対してくれる店が多い。

若い店員とは年が近いので、ふつーに世間話などする。

30代半ばを過ぎた男性三人と中年のママ、若い店員に囲まれた私は、石戸氏を見る。

うんうん、やっぱこの人かっこいいわドキドキドキドキ


見た目は年相応だけど、石戸氏はイケメン刑事。10年前は若くてもっとかっこよかったんだろうな~~~と思わせる。独身のため、すでにパパになってる上司らと違って落ち着いた若々しさがあるの。

ぶっちゃけ、今日も石戸氏がいるって聞いたから来たようなもの(`∀´)

実は前回も同じメンバーで飲んだとき、私と石戸氏は二人で二軒目に行っている。

家まで送ってもらっている。

「俺は忙しいけど時間があえばまた二人で飲もうな」と約束までしてある。

・・・・という秘密がある。ふふふ(*^o^*)



と思っていたら、酔っ払いの上司が

「おまえ~~、この前石戸さんに送らせただろ~~~??」と絡んできた。

な、内緒にしてくれよ石戸!ウチの社内に広まったら面倒じゃないか!



ま、いいんだけど。

するとすでにデロデロに酔ってると思われたS氏が私に説教し始めた。

「石戸はいい男だ」

「将来有望だ。やつは必ず出世する」

「でも独身は出世の妨げになる」

「やつはシャイな男なんだ。俺にお節介なことするなとよく言うんだ」

「でも今日俺はおまえ(ちえ)に言っとく」

「石戸に連れ添ってやってくれ!!」



ぎゃ~~~(ノДT)

ヤクザの説教!!



私も石戸氏は素敵だと思っている。・・・でもー、でもー、私より12歳上。

いやいや年齢差なんて今どき関係ないよね!宇多田ヒカルだって篠原涼子だって!

でも石戸氏的にはすぐにでも結婚・・・が見える。私はコレでも20代前半なのだ。きっともっと素敵な出会いが・・・キラキラと毎日あわい期待を抱いている。同級生はそろそろ結婚する子が増えてるけどね・・・


ふと石戸氏を見ると、私とS氏から視線をそらし店員のねえちゃんとからんでいる。

「やっぱおっぱいさわられただけでも女って感じるんでしょー」

「えぇ~~そりゃそうだよぉー」

「えー?それだけで濡れたりするわけ?」

「何いってんの石戸さんてば!」バシッッ!!(笑)(笑)(笑)



どーん(´д`lll)

やっぱ石戸も36歳!いくら見た目がかっこいくても、オヤジなのだった・・・・



ま、まあね。スナックだしね。下ネタあって当然よねヽ(;´Д`)ノ



結局その日も酔っ払いヤクザと上司を放置し、二人で石戸の行きつけのバーに行った( ´艸`)



翌日は休みだったのに、朝から上司から電話が来る。

「Sさんが、ちえと石戸さんがいいカンジだって言ってたぜ~~~(`∀´)」

「独身で寂しいだろうし、ちえの都合のいいようにやってくれって。営業先だからな」


・・・はいはい、やりますとも!営業先だからね!!



微妙な男性との思い出が続きましたが、実は片思いリアルタイム進行中のちえです。
片思い・・・って・・・中学以来使ったことない言葉(〃∇〃)!!
あんまり悲しい思いはしたくないってことで、入れ込みすぎないように気をつけてるのだけど。

歌を聴いても真剣に歌詞をみないことが多いちえ。
特に恋愛系の歌詞はほとんどスルー。
そんなちえでも片思い系の歌にはビビビッッときてしまう。


ということで、最近やたら聴きたくなる曲。
HYの「NAO」


あなたが想う人は世界でたった一人だけ
あなたが好きなあの娘になって聞いてみたい
「好き」と言われる事がどんなに幸せか感じたい


叶わない恋だと知っているから 気持ちはもっと熱く強くなり哀しくなり
あなたの前じゃ笑う事しか出来ず



私の好きな人は10年近く付き合ってる彼女と長期遠恋中なんですて。
私より7歳も年上なのでそろそろ結婚していい頃なのに、お互いの仕事の都合で踏み切れないもよう。
よほどいい女なのか。私は彼にほかに好きな人が現れないからだ!と読んでるんだけど。
いやいや、ほんとその人の前では笑うことしかできないって。笑っていたくなっちゃうんて。
でもよく、「今日はずいぶんとまた腐った顔してるな~~(笑)」とか指摘されるけど。
いやいや、そーいう気分の日はそういう顔にもなるか。
だってね、いつも笑ってる方が奇妙でしょ。私はたまにはつらい顔を見せてくれる人が好き。
ところで「NAO」ってどういう意味?


あともう一曲。
GOGO7188の「こいのうた」


きっとあなたには急に恋しくなったり
焼きもちを焼いたり 愛をたくさんくれて
愛をあげたい人がいるから
ただ小さい小さい光のようなあたしの恋心には 私の恋心には気づかないでしょう


でもそんなあなただからこそ 輝いて見えるのだから
きっと今のあたしには あなた以上はいないでしょう



またまた別の女がいる男を好きになった歌。
だってまわり見てるといい男にはみんな彼女がいるんだもん。彼女いない人って「マジ、この人に彼女できそーにない」人ばかり。
試練の恋愛を好む女、ちえ(`∀´)
いやいや、でもホントだって。
こーいう歌を好きな人の前でカラオケで歌う!別に狙ってるわけじゃなくて、ただ好きな歌だから歌う!
「こいのうた」は数年前の片思い時に、好きな人の前で歌いまくってたらバレた。まわりの人に。
オマエが気づけっ!!

たぶん片思いのときが一番感情に敏感になるのかも・・・つきあってから敏感になれってなあ。

ちょうど一年ほど前、ちえは元彼・Kと遠距離恋愛中だった。

それはそれは、ラブラブ遠恋(`∀´)。毎日長電話。しかもテレビ電話。

テレビ電話なんて無駄な機能・・・と思っていたけど、必要なときもあるもんです。

求職中の暇人Kは月に数日私の家に滞在し、濃ゆ~い数日間を楽しんでいた。


クリスマス前、Kは二つの内定をゲットした。

一つは東京の業界専門誌。

もう一つは私の住む地方都市の広告会社。

回収できない遠恋の予感だったが、また毎日一緒にいられる、同棲もできちゃう♪、ゆくゆくは結婚・・・?!という妄想を抱いてしまう私。

しかし「俺のやりたいことはコレだ!!」ってモノがない男、K。

迷う迷う迷う・・・

仕事内容を吟味しても決められず、給料、有休、手当てなどを考慮しても決められない。

クリスマス連休に突入し、私に会いに来たKは濃ゆ~い愛にあふれる数日を過ごした後、その足で広告会社に面談に行く。もう一度仕事の中身や会社の雰囲気を感じたいと。うんうん、それはいいことだよ。と私もKを応援していた。

Kは実家に帰り、世間は忘年会シーズンへ。

会社の忘年会で飲みすぎた上、前日のボードの疲れでグダグダになった私が深夜1時に帰宅するとKから電話。

もともとこの日に就職のことで話し合う、と約束してあった。


K「面談で話し合ったけど、やっぱりまだ迷ってるんだ」

ちえ「うんうん、何に?」

K「仕事内容的にはどっちも捨てがたい」

ちえ「うんうん」

K「あっちは住宅手当が○○円、こっちは××円。東京に住むとなると手取りが少ないのはきつい」

ちえ「そーだね。地方だったら余裕出るかもだけど」

K「でもあっちは週休2日、こっちは休日出勤もたまにあると」

ちえ「私としてはKがこっちに来てくれたらものすごく嬉しいよ」(うふふドキドキ

K「でもな~~~。東京だったら実家に近いしな~~~」

ちえ「仕事はこっちが楽しそう、とかないの?」(ムム・・・)

K「う~~~ん

 専門誌もおもしろそうだしなー

 でも広告のほうがいろいろできそうなんだよなー」

ちえ「早く返事くれって言われない?」(ムカムカむかっ

K「どっちも良心的なかんじでさー、待ってくれるって言うからさー」

ちえ「会社の雰囲気は?」

K「幹部や人事と話すとどっちもいいかんじ。あっちは俺に期待してるぞ!って言うし」

ちえ「えー、人事や幹部なんてどこの会社もそう見えるって」(ムカムカムカ・・・爆弾爆弾

K「う~~ん、う~~ん。どうしようかなあ」


・・・・・・・

と迷って小1時間。

私は突拍子もない発言をした。

ちえ「グッドウィルのサンタクロースがね・・・!!」

K「は?」

私はしゃべりながら寝ていた。

K「信じられねえ!真剣に話してるのに寝るってなんだよむかっマジ信用できないわむかっむかっむかっ

ぶち切れたKは一方的に電話を切り、以後しばらく連絡なし。毎日ラブラブ電話してたのに。

だって眠いんだもん!

飲んでるんだもん!

明日も朝から仕事なんだもん!

知ってると思うけど、私が居眠り癖だって!

何度も何度も謝ったけど、年が明けても新年のあいさつさえなかった。

Kの怒りは深かったぜ・・・(´Д`;)甘くみてたよ、あんたを。
Kは結局、地方都市に移り住んできた。が私たちは回復しないまま破局へ・・・・。


今となっては「心がせまいぞK!ふところ深い男になれよッ(`(エ)´)ノ_彡」

ま、もうしーらない。やっぱ電話中に寝る私が悪い・・・??

夏以来、飲酒運転が問題になってます。
飲酒運転はぜったいダメ。社会人になってからは怖くてできません。したこともないけど。これって普通だよね。


ケミストリー堂珍に似ていると自称する男・松本(職業・工員)とは実はメル友で知り合った。
ちえは当時19歳、松本22歳。
女子高上がりの純情学生だったちえは、たかだか3歳年上でも「大人」「社会人」という響きに酔う。
今ならメル友=出会い系、未成年者とわいせつ行為・みだらな行為・・・としか思えないが、当時はめんどくさい、うさんくさい、でももしかしたらイイ人かも?!という期待を抱いていた。


松本は本当にケミストリーでどっちか?と聞かれれば堂珍の男だった。
(ちなみにちえも、ケミストリーが登場した頃堂珍に似ていると言われていた。女ですけど)
初デートの日、松本は左ハンドルBMWに乗って現れた。
女ならまず車を褒めなきゃならなかったが、免許を持っていない上、車に興味なかったちえは左ハンドルであることを全く意識せず、車についてノーコメント。普通に乗る。

とりあえずカップルが行きがちな居酒屋に入る。
松本は黒い細身のかるいモード系の服を着ている。
LARKの赤箱を吸っている。

焼酎などをまぶしそうな目をしながら飲む・・・・

渋い(´∀`)!!
同級生の友人はマルメンを吸っててビール飲む奴ばかりだったから、ちえは松本がやけに大人に見えてしまった・・・

それにしても、私ばかりダラダラとしゃべっているんですけど・・・?

松本は主張する。


「俺ってクールなイメージでいたいんだ」
「俺は無口だから、ちえがしゃべってくれるとうれしい」


・・・・
この辺で気づかない私もどーかと思う。
まあ、「この人はクールで素敵な大人の男キラキラと思わされてしまうわけ。
で、当然BMWで送ってくれようとする。
ちえもさすがに「え・・・飲酒運転?危ないんじゃない??」
松本「大丈夫大丈夫、余裕だよ」

へえー、そんなもんなのね大人は!!
車持ってる友人が少ないころだから、飲酒運転の認識も甘い。


自慢のBMWに乗り込む松本とちえ。
追ってくるパトカー。
「車ふらついてますけど・・・?」と呼び止める警察官。
パトカーに押し込まれる松本。ビニール袋吹かされる。


ほーら!だから言ってんじゃん!!
初デートで取り締まられてんじゃねえよ!!


松本の中には「無口=クール=渋い」という図式ができあがっていた。
後に無口すぎておもしろくなくなった。無口な男は嫌いだ。
当時の松本の年齢をとうに超えた今、
「22歳でBMW乗ってんじゃねー!」
「かわいくマルメン吸え!」
と言いたい。
どーでもいいけど。ちえも昔は若かったのです。


あのころは酒気帯びのハードルが低かったからまだかるい罰金ですんだけどさ。今だったら同乗者も同罪だもんね。
飲んだら乗るな、です。