未病
今、私がもっともはまっていて勉強している事
もともと予防医学を希望して総合内科へ入局し、
あらゆる疾患を経験するために救急メインの内科を国立大学病院で10年程勤務していました
医局は感染症と生活習慣病など多分野を専門としていて
まだできて間もない医局だったため、すべての分野を学ぶことができました
ちなみに医学博士は研究分野として感染症疫学として習得しています
救急、集中治療室で勤務していとた時はいかに予防医学が大切か身をもって経験しました
介護のため、その後、地元に戻っていますが
私はすぐに予防医学の勤務を選びました
いかに予防が大切か、身につまされたからです
医師になって、四半世紀がすぎて
今、もっともはまっているのは東洋医学で言う
未病 です
今まで、一病息災という言葉を大切にしてきました
誰しもが一つくらいは何かしらの病気があっても
毎日楽しく生きていけばいいと、今でも思います
ですが、もし、まだ大きな病気がないのであれば
そうならないようにしていこうと思いませんか?
大学病院での経験では
脳梗塞の手前である高血圧や糖尿病を治療するなり予防できればよかったのに。。。
というような経験がたくさんありました
その後15年は
高血圧や糖尿病になる前にそこを予防しようよ。。。
という思いで勤務してきました
今はもっと手前
その人の体質改善から高血圧や糖尿病になるもっと前の段階を見つめたい
だから100人いれば100通りの予防方法になっていくと思います
もっともっと一人一人を大切に
でもね、これって予防医学の時も同じだったのですが
ご本人の協力なしでは難しいのです
なぜなら生活習慣病にしても
生活習慣ですから、個々が実行しないと無理!
今の日本はとても便利になりました
だから自分のめんどくさいことはしたがらない人がいます
日常生活をかえることはとても大変なので嫌がる人がとても多い
忙しいからというのもあるでしょう
生活習慣を変えるくらいなら
薬を飲む方が楽という方もいらっしゃいます
もうそれは個人にお任せになってしまいますが。。。
でも時代は変わりました
今後も今までの経験がない疾病が現れるかもしれません
有効な予防薬や治療薬があるでしょうか?
対処療法である薬さえ今は不足しています
今後も必要な薬は手に入らないと思っていたほうがいいと思います
その時に大切なのは未病でいるための個々の体作りがもっとも有効だと考えています
ただし、すでに生活習慣病による
血圧高めや血糖高めの人は食事内容などすぐに見直す必要があります
どうかお身体をご自愛の上
熱中症も今ある感染症も予防されますよう
心からお願い申し上げます。