新居ではとても静かな朝を迎えた

長年悩まされたあの不快な音がしない事に
心はとても安らいでいた



ご近所へのご挨拶回りは
不安がなかった訳ではないけれど
主人の後をついて回った



どのご家庭の方も
 物腰のやわらかい方たちだった



家は引っ越し前の場所より
沢山立ち並ぶのに
騒音もなくとても静かで
時折聞こえるお子様の声や
小鳥のさえずりなど
耳に優しい音ばかりだった



主人に話すと
「これが普通の暮らしで今までが異常すぎた」
安堵な表情で答えてくれた



こうして私たち夫婦は
八年間にも及ぶ
近隣の嫌がらせからやっと解放された



特別な事は何も望まないから
どうかこの普通の暮らしが続きます様に


引っ越しの荷解きをしながらそう願った



それから間もなくして
不動産から朗報が入った



以前暮らしていた家の
売却が決まったという知らせだ



思い切って引っ越しを決断して
およそ三ヶ月でここまでの話が進み
胸をなでおろした



 決済までにはまだひと月程かかるらしく
それまでにもう一度だけ
家の様子を見に行こうと主人と足を運んだ



短く刈り込んできたバラやアジサイは
しばらく雨水すら当たっていないのに
みな枯れ込む事なく

バラは綺麗な花を咲かせていた




新居では穏やかな日々を取り戻して
毎日安心して暮らしている
 

誰かと交わす

 「おはようございます」
 「こんにちは」
  「ありがとうございます」

 そんな日常的な言葉に幸せを感じる




さて

 振り返る自分はもうお終い


 これからは治療を続けながら
 穏やかな日々を綴っていこう



今日の山と空は










雨上がりの景色が綺麗で

窓から静かな風が

吹き込んできた




心は

今日も元気です



 穏やかな一日にありがとう