先日、友人から
「最近、ちょっと考えさせられる
事があってね」とメッセージが届いた。
その友人は夢で、母親が作ったおにぎりを
涙ながらに
「美味しい、美味しい」と
食べていたそうだ。
もう何年も前に友人の母は亡くなっているが、
夢を見た、その日はお母様の命日
だったそうだ。
友人は母からのメッセージだと
感じたのだとか。
その話を聞いた私は、この話を
話さずには居られなかった。
信じるか信じないかは・・・
兄が亡くなって半年の事だっただろうか
手元にあるのは形見の携帯電話。
繋がらない事なんか当に分かっている。
それでもいつもの様に
電話してみれば、
「お前どうしたん?
何かあったと?」
なんて言って電話に出てくれる気がして・・・
勿論兄は電話には出る事は無く
現実を胸に焼き付けたのだった。
それから随分と、時が流れた。
迫り来る一周忌。
私の中でカウントダウンが始まる。
「確か、去年の今頃は・・・」
胸が苦しくなる。
あの日の事を思い出してしまう・・・
そんな辛さから、
カウントダウンする事をいつからか
辞めた。
ある朝、6時に起床した私は
いつも通り携帯へ目を通す。
「不在着信」
どうやら先程、電話があった様だ。
「誰からだろう?」と
相手先を見るも「非通知設定」
「こんなに朝早くに誰?」
「今日は何日?」と思わず日付を見た。
「4月10日」
兄の命日だ・・・
「そんな事すらも
忘れていたのか私は」
と、一瞬ドキっとした。
仏壇の前で
「ごめんね。
忘れてた訳じゃないんよ・・」
と掌を合わせる。。。
「今日はご馳走用意するからね!」
と言い、家を出たのだった。
その日の日中、
ずっと変な胸騒ぎがしていた私は
その日家に帰るなり探し物を始めた。
探し物は「死亡証明書」。
「確か・・あの時間は・・・」
と、手に取った書類に書いてある。
゛4月10日。4時42分。”
1年後の4月10日。
不在着信の時間は兄が亡くなった時間と
同時刻だったのだ。
まさか・・・とは思ったが
時間まで一緒だとは思わず驚いた覚えがある。
あの時の電話が
今返ってきたのか・・?
オカルトの様な話だが
寂しがり屋の兄らしい行動だと思った。
「忘れてないよ」
「大好きだよ」




