新宿、上海そして釜山 | マイクロアドの社長のアメブロ

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株式会社マイクロアド社長の渡辺健太郎のブログです。
広告プラットフォーム・アドテクノロジーの会社をやっています。

ちょっと前に久しぶりに新宿でゆっくり買い物をして
街の変化に驚いた。

駅から伊勢丹に向かう通りの店舗の広告は
巨大な文字でTAX FREEと書いてありまるで新宿が巨大な
免税店になったようだった。

ラーメン屋の一蘭には30人ほどの行列ができていたが
全てが外国人でしかもアジア系だけではなく様々な
国の人が並んでいた。

伊勢丹も洋服売り場だけではなくデパ地下も外国人
であふれていた。

ほどんどの人がこういう変化を感じているのだろうけど
僕はあまり東京でゆっくり買い物をする事が少ないので
余計に変化が大きいものだと感じだのだと思う。


一方先日半年ぶりに上海に行き現地のメンバーとショッピングモール
の中のレストランで食事をした。
そのモールはハイブランドが多く入る高級モールで一年前にオープンした
モールとのことだ。
小籠包で有名なそのレストランは混雑していたけど
ショッピングモールはガラガラだった。
オープンして僅か一年だけれど潰れるかもしれないと噂されているらしい。

上海は短期間に多くのショッピングモールができた為に既に
飽きられてきているとのことだった。

初めて上海に行ったのはもう10年近く前なのだけど
その熱気にやられてこの地でビジネスをしようと決めた。
その数年後に上海を訪問した時に熱気や猥雑さが消えて少し
洗練されてきたように思った。
そして今はできたばかりのショッピングモールが人々に
飽きられて閑散としている。

凄いスピードで成長してそして成熟あるいは老いてきている
街だと思った。


さらにその後韓国で急速な円安により訪日韓国人が爆増しているという
いくつかの興味深い話を聞いた。

もちろんインバウンドマーケティングを手がけている立場からすると
知っている情報ではあるのだけど現地の人から直接聞く話や
街の熱気のように肌で感じるものは当然ながら実際に自分の
目で見なくては理解できない。
韓国で聞いた話は自分の想像以上に為替の変動が人の流れを
変えているというものだった。


複数の場所からある物事を見たり聞いたり感じていくと
ただの言語化された平面的な情報ではなく色彩や熱気
ような質感を伴った立体的な情報が見える時がある。

いくつかの点の繋がりを感じることができると時代の流れだったり
少し先の未来がうっすらと見えてくる。


上海のショッピングモールの洋服の値段は円安の日本人からすると
とても高くて買う気に全くなれなかった。
中国人にとっても上海のここ数年の物価上昇はモールに飽きただけでは
なく買い物意欲を減退させられているのではないかと思う。


上海のガラガラのショッピングモールと外国人で賑わう
巨大な免税店の様な新宿の
街はコインの裏表なのだと思う。

凄いスピードで商圏の定義が変わっている。
そしてそれは多くの人にとって本当は他人事ではないのだ。

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