メイケイエールかナムラクレアか? スプリンターズS出走馬のここが気になる. | ウマブロbyアミュレット

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秋のGⅠ緒戦、スプリンターズS。凱旋門賞が行われる日と重なっているため、リーディング上位の川田騎手、ルメール騎手、坂井騎手、横山和生騎手、武豊騎手、M.デムーロ騎手はフランスへ。

(そういえば高松宮記念もドバイミーティングと重なっていましたね)

でもって昨年はピクシーナイト騎乗の福永騎手が勝利しましたが、2着はルメール騎手のレシステンシア、2020年はルメール騎手騎乗のグランアレグリアが勝利して2着は川田騎手のダノンスマッシュ、2019年はルメール騎手のタワーオブロンドンが勝利して、1/2、クビ差の3着に川田騎手のダノンスマッシュ、2018年は川田騎手騎乗のファインニードルが勝利して、クビ、1/2差に3着に武豊騎手騎乗の13番人気ラインスピリット、2017-2016年はM.デムーロ騎手騎乗のレッドファルクスが勝利という具合に、人気上位馬ではあるけれど、きっちり勝ち負けしていた騎手が不在ということに。

ルメール騎手、川田騎手が前走騎乗していたのはシュネルマイスター、タイセイビジョンですが、横山武史騎手、福永騎手に乗り替わりでは人気に影響はなさそうだし、何より今年はメイケイエール、ナムラクレアの方が人気になりそうですしね。

過去10年、新潟で行われた2014年以外は、勝ち馬は全て1-3番人気。むしろ人気薄で馬券になる馬をうまく見つけたいレースだったりします。

 

そんなこんなで、スプリンターズS出走馬の気になるところを……。

 

1番テイエムスパーダ……収得賞金は3550万円。3歳牝馬。斤量は53キロで前走から+2キロ。

前走は小倉芝1200mの北九州記念で2番人気7着。ゲートの飛び出しが速いというよりは二の脚の速さで先頭に立ち、直線は内をあけて……内から抜けてきたボンボヤージが勝利して、その後ろからタイセイビジョンが伸びて2着、モントライゼが5着で、ナムラクレアが3着、アネゴハダが4着で2-9着はクビ、3/4、クビ差。外から伸びてきたフレッチアがクビ差で6着で、この馬はさらにクビ差の7着だった。

内をあけたのが失敗だったのかどうかはともかく、結果的には自分より内から抜けてきた馬たちが上位に来たレース。ただ最後にもうひと伸びする余力は残っていなかったようでもある。

国分恭介騎手のレース後コメントは「スピードを生かす競馬をしましたが、条件が替わって、ポジション争いが厳しかったです」というもの。

前走は同コースのCBC賞で1番人気1着。今村聖奈騎手騎乗で斤量は48キロだった。大きな馬ではあるが、48キロから51キロというのは、やっぱり前回走った時より重いと馬も感じるのであろうか? っていうより48キロってのは反則的な軽さですよね。

前走から2キロプラスの53キロとなるが、この枠引いたら逃げてどこまで?

っていうか、このメンバーで逃げるのはおそらくテイエムスパーダと誰もが思っている馬が、どうぞお逃げくださいとばかりに1枠1番に収まって、穴ならやっぱり内の斤量が軽い逃げ馬だよねーっていう話になると、あまりにも出来過ぎな感じがして……いかにも穴っぽい穴馬ってのはその時点で既に穴馬ではないよねーということになるのがオチだったりもするので、この枠に入ってしまうと、どうも素直に買おうという気になれなかったりする。それでも逃げ残られたらイヤなので全く買わないってこともできない微妙な感じです。……って思ってたら、4番人気ではあるけれど、そこまで売れてる感じでもないですね。

国分恭介騎手の継続騎乗。

 

2番ジャンダルム……収得賞金は1億0050万円。7歳牡馬。斤量は57キロで前走よりー1キロ。

前走は北九州記念で9番人気17着。スタート自体は良かったが、外枠でずーっと外を走っていて、いかにももう疲れましたというかもうやーめたという感じっていうかで最後は失速した。騎乗していた荻野極騎手のレース後コメントは「今日はこの馬の本来の力を引き出してあげられませんでした。58kgも堪えたかもしれませんし、外枠も影響したのかもしれません」というものだった。

昨年のスプリンターズSは4番人気11着。北九州記念を1番人気で7着して、セントウルSで6番人気4着からの参戦だった。

その反省があったのか今年は北九州記念からの直行。

逃げるビアンフェを見ながら進めて抜け出したオーシャンSの時みたいに、逃げるテイエムスパーダを見ながら2-3番手でレースを進めて、直線抜け出すという競馬ができるかどうか?

母はビリーヴなので、ここで勝てば母子でのスプリンターズS勝利となるのだが。ちなみにビリーヴの勝った2002年のスプリンターズSの2着馬がアドマイヤコジーンで、こちらはテイエムスパーダの母父だったりする(トラヴェスーラの葉は父でもある)。逃げたショウナンカンプをアドマイヤコジーンが外から、ビリーヴが内から並びかけての叩き合いで1/2、クビ差での決着、3着以下は大きく離れたレースだった。今回、テイエムスパーダが逃げてジャンダルムがゴール前に内から差し切ったりしたら、なんだか20年後に歴史は繰り返すのか、しかもやっぱりアドマイヤコジーンはビリーヴに勝てないのかって話になるかもしれなくて、あぁやっぱり競馬ってブラッドスポーツなのねってしみじみ感動しちゃうかもしれないのだが、さすがにこの2頭で決着したら感動する前にまずはとっても驚くと思われる。

荻野極騎手の継続騎乗。

 

3番メイショウミモザ……収得賞金は5150万円。5歳牝馬。斤量は55キロで前走と同じ。

前走は札幌芝1200mのキーンランドCで7番人気12着。外枠でずーっと外を走って、ぐるっと回ってきましたと言ってもいいようなレースだった。

この馬は今年に入ってから小倉芝1200mの巌流島Sと阪神芝1600mの阪神牝馬Sに勝利しているのだが、11番人気と9番人気でのものだったりする。

丹内騎手の継続騎乗。巌流島Sが初騎乗で、今回3回目となる。

巌流島Sのレース後コメントは「直線で前が開いてからの反応がすごく良かったです。今日の勝ち方なら、オープンでも楽しみだと思います」というもの。

GⅠでそんなにうまくいくとも思えないけど、内でじっとしてればもしかしてと思わせられる3番枠に収まったが……?

 

4番ダイアトニック……収得賞金は1億1650万円。7歳牡馬。斤量は57キロで前走から-1キロ。

前走は安田記念で17番人気14着。ダッシュを決めて道中は2-3番手でレースを進めたが、直線で馬群に沈んだ。

2走前は高松宮記念で6番人気14着。伸び上がるようにゲートを出て最後方からのレース。最内に進路を取り、内から差を詰めるも、抜け出す進路もなくという14着だった。

昨年は高松宮記念を4番人気3着して、函館スプリントSで1番人気1着、キーンランドCで1番人気15着からのスプリンターズSへの参戦で5番人気で13着だった。この時は中団でレースを進め、直線では前で寄られて進路をなくして抜け出せずというところもあっての13着。この年は外からグランアレグリア、アウィルアウェイが伸びて1-3着だった年なので、あそこで詰まらなければもう少しはというところではあったように思われる。

岩田康誠騎手の継続騎乗で、同騎手に乗り替わってからは12-1-6-17番人気で4-1-14-14着。

1番人気で勝利した阪急杯は、狭ぁ〜い内から抜け出してきて勝利したが(その後ろを付いてきたトラヴェスーラがクビ差の2着)ここでも内からの抜け出しを狙ってくるのだろうか?

岩田騎手の継続騎乗。

 

5番エイティーンガール……収得賞金は8000万円。6歳牝馬。斤量は55キロで前走と同じ。

前走は札幌芝1200mのキーンランドCで、5番人気6着。

騎乗した武豊騎手のレース後コメントは「ペースが落ち着きすぎて、馬群はみんな外を通り難しいレースになりました。良い脚は使っているのですが、上がりはみんな伸びていました」というもの。

3年連続でキーンランドCからスプリンターズSへの出走となるが、2020年は5番人気1着から8番人気11着、2021年は7番人気2着から14番人気13着。今年は6着で、力を発揮できなかったレースではあるだろうが、ごく普通に考えれば今回外からぶっ飛んでくるというのは考えにくい。

中山ではもう1回オーシャンSを走っていて、こちらは12番人気で15着だし。

昨年の京阪杯は2着にタイセイビジョン、3着にファストフォースを抑えて10番人気で勝利。最後方から外を回って3-4コーナーで押し上げて直線で差し切って勝利したが、Aコース最終週の恩恵も当然あったように思われる。

先行馬総崩れ、極端な外差し馬場の出現でもない限り、中山ではやっぱり厳しいよね。

秋山騎手に乗り替わり。

 

6番ナランフレグ……収得賞金は1億2950万円。6歳牡馬。57キロで前走より-1キロ。

前走は安田記念で12番人気9着。

最後に伸びてきてはいるが、前走なぜ初の芝1600mを走ったのかは不明。芝では1200m(ダートでは新馬戦の1300m)まででしか勝利を上げてはいない。

その前は高松宮記念で8番人気で1着。人馬および宗像厩舎にとっても初のGⅠ勝利でもあった。その高松宮記念は大外枠で、後方から伸びてくる馬には厳しだろうと思って軽視したが、内から伸びてくるという競馬で勝利した。

騎乗した丸田騎手のレース後コメントは「最後の直線で抜け出せて嬉しかったです。ファンの方からもっと喜んでいいと言われて、大きくガッツポーズをしました。全体に湿った馬場で、こういう経験は少ないですが、しっかりこなしてくれました。後ろからのレースになるのはいつものことで、この馬のリズムだけを考えていました。阪神のオープンでもこういう形をこなしてくれていたので、自信を持ってインコースへ行きました。宗像先生にはずっとお世話になっていて、恩返しできたと思うと幸せです。ありがたいです。これからもナランフレグと頑張りたいです」というもの。

いつも後方から伸びてくるイメージの馬で、中山が得意なような気がしていたが、改めて戦績を見ると中京芝1200mで2勝2着2回に対して中山では2着が1回だけで、速い脚で伸びてくるも届かずで人気よりも着順が下というレースが多い。なんで中山が得意と思っていたのだろうか……。そういうこともあって、現在6番人気なのだろうが、後ろからでは届かないことは丸田騎手もよーく分かっているだろうし、どういう競馬をするのか注目したい。

 

7番ウインマーベル……収得賞金は5050万円。3歳牡馬。斤量は55キロで前走から1キロ。

前走はキーンランドCで2番人気2着。直線で右鞭を入れたところで外に向かって行ってしまうところを立て直していたところ、すぐ後ろを走っていたヴェントヴォーチェに内から抜け出されて1/2差での2着だった。ってことで、あそこをまっすぐ走れていればどうだったかということは、もちろんなんとも言えないのだが。でもって内を大きくあけての直線だったことで、結果的に内側を走った馬が1-3着のレースだったわけだし。

松山騎手のレース後コメントは「悔しいです。馬はよく頑張ってくれました。ここまで上手く仕上げてくれていて、力を出せる状態でした。まだ成長を感じますし、これからの馬だと思います」というもの。

母コスモマーベラスは、中山芝1800mの紫苑Sの勝ち馬で芝1600mのターコイズSを2006-2007年連覇した馬で、中山牝馬Sは2回走って5-6着だったが、中山は得意だった印象のある馬。走る距離は違うので、だからなんだというところはあるけどね。

松山騎手の継続騎乗。

現時点でGⅠで勝ち負けって気はしないけど、この枠ならすっと良い位置取れそうで、そういう意味では恵まれることもありそうか?

 

8番ファストフォース……収得賞金は5250万円。6歳牡馬。斤量は前走より+1キロ。

前走はセントウルSで6番人気2着。外枠からスーッと前に行き、逃げたシャンデリアムーンの外ぴったり2番手を追走し、直線で先頭に立ったと思ったところで外からメイケイエールがやってきて交わされたが、頑張って2着に粘った。騎乗した団野騎手のコメントは「スタート良く、良い形で競馬が運べました。最後もしっかり脚を使ってくれました」というものだった。

2走前の北九州記念は8番人気で10着。騎乗した松山騎手のコメントは「外枠で斤量のこともあり前半から一杯一杯でした」というもので、この馬自体は同じ56キロではあったものの、他の馬(ジャンダルム以外)が軽かったのでという意味だろうか。

JRAでは勝ち上がれず、門別で3勝してJRAに戻るといきなり1200mで連勝。昨年はCBC賞を8番人気1着、北九州記念を4番人気2着で臨んだスプリンターズSは8番人気15着だった。

今年はCBC賞を4番人気12着、北九州記念で8番人気10着となり、セントウルSに出走して6番人気2着からのスプリンターズSとなる。

今回もこの枠からスーッと前に行って逃げるテイエムスパーダの外ぴったりからの直線で抜け出してというのが叶うならば?

ただ戦績を見ていると、乗り替わり初騎乗時は馬券になるが(ならなかったのは高松宮記念で初騎乗だった柴山騎手だけだが、それだって16番陰気で9着と人気より上)連勝したのは1回だけで、あとは全て着順を落としていることの方がなんか気になったりする。もっとも全然人気もないので、団野騎手の強気の競馬で着順は落としたけど馬券内ってのを期待する方が楽しいかもしれないが。

西村厩舎2頭出しで人気の無い方。

 

9番ナムラクレア……収得賞金は5900万円。3歳牝馬。斤量は53キロで前走と同じ。

前走は北九州記念で1番人気3着。「馬の状態も良く、負けてはいけないレースでしたが、全て自分の責任です。結果を出さなければいけないレースでした。厩舎もよく仕上げてくれていましたし、負けないと思っていました。自分が上手く導いてあげられなかったという、それに尽きます」というもの。

2走前は函館スプリントSで1番人気1着。で次走はキーンランドCに出走するのかと思っていたのだが、北九州記念に出走。ローテとしては1週間前なので間隔は開くけれど、函館-小倉-中山という移動距離は結構あるよね。小倉芝1200mは2戦2勝だし、中山と同じ野芝での開催だしというのはあるが、キーンランドCは同じ厩舎のヴァトレニを使いたかったから、ナムラクレアは北九州記念に回ったんじゃないかと思ったりもした。要するに北九州記念は得意の小倉コースだから勝てるでしょって思ってたっていうか?

そこであっさり勝っていれば、同じ2番人気だとしても(メイケイエールは人気者だし単勝が売れるタイプよね)3.7倍よりももっとオッズが下がっていたのではないかと思うので、ナムラクレアが勝つ! という馬券を買うなら、お得になったと考えても良いのかも?

浜中騎手は土曜日に9-11Rで3連勝。4鞍に乗って3勝と絶好調。7頭立て単勝1.8倍の1番人気シーウィザード、14頭立て単勝2.7倍の1番人気サトノレーヴ、16頭立て単勝12倍の7番人気フィアスプライドで勝利した。フィアスプライドは内でじっとしてたら前が開きましたという、勝つときは上手くいくよねというレースではあったけど。それでも勝負の流れ的に気になるのは、土曜日に勝ちすぎると日曜日は勝てなかったりするよねってこと。なんというか午前中に勝ちまくってメインまでずーっと勝っちゃうってのはマレだし、むしろ午前中に人気馬飛ばしまくったのにメインの重賞だけ勝つのかよってこともあるじゃないですか? 浜中騎手は本日は2鞍に騎乗予定。むしろ余計なことを考える時間がありすぎるくらいだし、内枠に収まってくれてれば、内でじっとしてて抜け出すタイミングだけってことだったと思うけど、9番枠ってのもちょっと微妙。そんなことを言っては申し訳ないけど、GⅠでというか、中山のGⅠでは自信を持って浜中騎手の単勝は買いにくいんだよねぇ。もしもですよ、もしもナムラクレアと全く同じ馬が5頭いるとするでしょ。でルメール騎手、川田騎手、福永騎手、池添騎手、浜中騎手が騎乗して中山の芝1200mのGⅠに出走するとして、それでも浜中騎手を買いますということなら、それはおそらく浜中騎手の熱烈なファンかそれともミッキーアイルの仔での勝ち負けを願う強烈なロマン派なのではないかと思うわけですよ(そういう理由で買うことは嫌いじゃないけどね)。もちろんルメール騎手も川田騎手もフランスに行っていて不在だし、浜中騎手だってGⅠを7勝もしているのだし、ナムラクレアはもちろん強いとは思うけど。信用してもいいものかと、激しく迷い中。

 

10番タイセイビジョン……収得賞金は8600万円。5歳牡馬。斤量は57キロで前走と同じ。

前走は北九州記念で3番人気2着。内から伸びて、先に抜け出したボンボヤージには追いつけなかったもののナムラクレアはクビ差抑えての2着だった。騎乗した川田騎手のレース後コメントは「もう一度タイトルを獲らせてあげたいです。今日は精一杯の走りをしています」というもの。

2走前はCBC賞で3番人気2着。この時のレース後コメントは「勝ち馬とは9キロ差ありながらここまで頑張ってくれたので素晴らしい走りでした」というものだった。

今回は川田騎手から福永騎手に乗り替わり初騎乗。特に意味はないのだが、実はこの馬は川田騎手では勝利していない。他はいえ、最後に勝ったのが2020年のアーリントンCなので、騎手云々を言っても関係なさそうだけど、事実としてこの馬はるめーるきしゅで1勝、石橋脩騎手で2勝の3勝馬。

ここ2戦、ワンパンチ足りないものの強い競馬をしているのという印象だが、今回も後ろからではやっぱり厳しそうなところを福永騎手に乗り替わりで……この馬が前に行くのか行けるのか、行ったらどうなるのかというのは未知ではあるけれど、いつもより前で競馬をしてってことを考えての福永騎手起用て気もする。現在5番人気だし、人気薄とまでは言えないけど、そういう馬で馬券圏内に持ってくるのが上手いのが福永騎手って感じはあるよね。

同騎手は昨年ピクシーナイトでこのレースを勝利。

同馬は、前走セントウルSを2番人気でレシステンシアのクビ差2着。15番枠から中団外でレースを進めて脚を伸ばすも届かなかった。で、スプリンターズSは4番枠からすっと前に行って好位でレースを進めて直線で抜けだして2馬身差の快勝だった。ということで、前回よりも前でレースを進めることができれば?

 

11番トラヴェスーラ……収得賞金は6300万円。7歳牡馬。斤量57キロは前走と同じ。

前走は高松宮記念で7番人気4着。騎乗した鮫島克駿騎手のレース後コメントは「中京の今のトラックバイアスを考えて、インに潜り込むことを最初から考えていました。スタートを上手く出て、インに入って1200mピッタリの距離を走ることができました。勝ち馬にマークされるような形になりましたが、最後までしっかり走ってくれました」というもの。高松宮記念は2年連続で4着だが、共に重馬場だった。今回は6ヶ月の休み明けで、1回叩いた方がいいかもしれないが、休み明けでも走る馬。枠がちょっと外目なので外を回ってという競馬になると苦しいだろうが、高松宮記念も7枠13番枠からの競馬だったし、ここも内に行ければ?

母ジャジャマーチャンは3歳でスプリンターズSを制したアストンマーチャンの全妹でもある。

休み明けの分、人気が落ちていると考えれば馬券的にはラッキーだが、やっぱり道中の位置取り次第ということで、鮫島騎手に期待。

 

12番ヴェントヴォーチェ……収得賞金は5950万円。優先出走。5歳牡馬。斤量は57キロで前走より+1キロ。

前走はキーンランドCで6番人気1着。騎乗したルメール騎手は「自分のリズムで走ったら最後は良い瞬発力を使うことが出来ます。今回もスタートでそんなに速くなかったので、後ろの方になりました。その後は段々ペースアップしてくれました。内側でスムーズな競馬が出来ました。最後はいつも通りの瞬発力を使ってくれました。もう少し前の方に行きたかったのですが、残念ながらスタートの後は前の馬がぶつかっていたので、後ろのポジションになりました。しかし、3コーナーの前ではポジションを上げられました。この馬はスプリンターですから歳を重ねて強くなります。今回は重賞を勝ちましたが、さらに上のメンバーでもやれると思います。次はまた応援してください」とレース後にコメントをしていた。このレースは直線でウインマーベルの内が空いていたので、楽に進路を確保して抜け出すことができたのが大きいと思われる。さらには3走前の函館スプリントS(勝ち馬はナムラクレア)は2番人気7着で、騎乗した西村騎手は「ゲートもいつも通り出てくれました。ペースが速く、ついていくのに精一杯でした。その分、余力がなかったです」とコメントしていただけに、ペースが遅かったことも良かったか。

今回は西村騎手に乗り替わりで、同騎手はこの馬を新馬戦で勝利に導いているし、過去騎乗時は3-1-1-2番人気で1-2-1-7着と人気でもあったが、2勝2着1回の成績。

現在9番人気で伏兵の1頭ではあるが、フランス帰りでいきなりGⅠを勝ち負けしたらカッコイイぞと、まぁそういう感じ。

 

13番メイケイエール……収得賞金は1億4150万円。優先出走。4歳牝馬。斤量は55キロで前走と同じ。

前走はセントウルSで1番人気1着。4枠5番からのスタートで、5番手を追走して直線で抜けだす強い競馬で1番人気に応えた。

昨年のスプリンターズSは3枠6番から。外に出してずーっと外めを走る競馬で、直線で脚を伸ばすも3着馬からは離れた4着。逃げたモズスーパーフレア(5着)、直線ですぐ内にいたダノンスマッシュ(6着)、先行したビアンフェ(7着)はハナ、アタマ、クビ差で抑えたが、ずっと外を走っていては、よく頑張ったけどここまでが精一杯だったかもという競馬であった。

前走は5番手すんなりで、周りに馬がいない状態でレースを進めることができたのも大きかったのではないだろうか。

2走前は京王杯スプリングCで1番人気1着。12頭立て12番枠で外に馬がいない状態でのレースだった。

その前の高松宮記念は2番人気5着。この時も18頭立て17番枠で外に馬のいない状態でのレース。

その前のシルクロードSは2番人気1着。2枠3番からスタートを決めて前に行ったが、外からビアンフェに前に入られた。続いてジャンダルム、サヴォワールエメも前にはいたのだが、囲まれたという感じではなく、直線に入るとすぐに前が開いて、さぁどうぞ抜けてくださいという感じであっさり抜け出して勝利した。

騎乗した池添騎手のレース後コメントを昨年のスプリンターズSから追っていくと

「スタートして、タイセイビジョンとエイティーンガールに迷惑をかけてしまいました。やはりかかる馬です。ここ2回が途中から上がっていくレースで、それがインプットされているようで、今日も途中から行ってしまいました。その中でも我慢がきいていましたし、4着まで来ているのですから力があります。これまでにレースに乗っていれば違ったレースができたかもしれません」

「枠入りを少し嫌がっていましたが、落ち着きはありました。正直、内枠が当たってどうしようと思っていました。良い並びではなかったので、考えていましたが、腹を括ってレースをしました。レース前は馬具を外す予定でしたが、厩務員と相談して外さずに行きました。行きたがっていましたが、我慢してくれました。バシュファイヤーの効果もあったようです。レースで上手に走って、抜けてからも踏ん張ってくれました。しっかりレースをすれば、力のあるところを見せてくれました。厩舎の人たちが、この馬を何とか立て直そうとしていたのを見たり聞いたりしていました。前哨戦とは言え、勝てて(その厩舎の人たちの苦労が)報われたので良かったです」

「内が有利の馬場で、今日の結果はしょうがない感じです。あれ以上内には行けません。直線ではこの馬だけ外から伸びています。馬は落ち着いてレースに臨めるようになり、我慢できるようになっています。力負けはしていません。悔しいです」

「手応え的には、直線に向いた時良い形でしたし、追い出したらしっかり反応して伸びてくれる馬。伸びてくれると信じて追い出しました。折り合いはきつかったですね。メイケイエールにとって今後を占う意味でも大事な1ハロン延長だと思っていましたが、1ハロン違うだけでここ2走よりもきつかったですが、何とかなだめながら進めました。僕自身、上手く乗れなかったところはありましたし、ちょっとしんどかったです。実績的にはGIを獲れるレベルだと思っていますし、順調に行ってほしいです。この馬には一生つきまとうテーマですが、(今後も)折り合いが大事になってくると思います」

「時計を気にして私たちは乗っていないので、結果的にそれが付いてきただけだと思います。開幕週ですから出やすいと思います。体に関しては、今週の追い切りでも太目感はあまり感じなかったですし、成長分だと思います。(ゲートは)最近は少しだけ嫌がるところが出てきているのですが、まあ良いのではないでしょうか。そこまで迷惑はかけていないので、これ以上やると他の馬に迷惑をかけてしまうところがあるので、これでおさまってくれれば良いかなと思います。やはりスイッチが入りやすい馬なので、馬場に入った時も少しテンションが上がったのですが、おろしてからは落ち着いてゆっくり走ってくれていました。この馬に関して言えば、比較的許容範囲かなと思いました。久しぶりのレースではありましたし、元々スタートも一歩目は速い方ではないので、少し鈍い部分はありました。あまり急かさずにと思っていたら、あそこの位置をキープできました。今日の折り合いに関しては、どちらかと言えば、勝負所で少し動かしていかなければいけないぐらいの追走だったので、今日は楽でした。ファンの方もそうですが、周りの先輩後輩のジョッキーもめちゃくちゃ気にして見ている馬ですし、今日は上手く誘導できました。結果も出してくれて、良い形で本番を迎えられると思います。中2週で本番なので、調整をしっかりして落ち着いて臨んでいくことができれば、あとはGIのタイトルだけだと思っているので順調に行ってほしいです」となっている。

前走初めて折り合いは大丈夫だったとも取れるコメントで、今回もそうであれば、あっさり勝ってもおかしくない。

昨年のスプリンターズSは外に出してという競馬になったが、今回は初めから外めの枠だし、折り合いに心境が見られるのであればずーっと外を回らなくても大丈夫か。

今の中山はどう考えても内が有利ではあるけれど、この馬が5番枠くらいで道中ぎゅうぎゅうの馬群の中なんてことになったらブチ切れることもあるかもしれないと思えば、多少外でもスムーズに走れる方が良いのではないかと思うのだが?

この馬が勝ったらミッキーアイル産駒の初GⅠを自らの手でという浜中騎手の夢(かどうかは?)を打ち砕くことになるのだが、打ち砕くならやっぱりこの人馬じゃねって思うよね?

 

14番ラヴィングアンサー……収得賞金は6050万円。8歳牡馬。斤量は57キロで前走より+1キロ。

前走はセントウルSで10番人気9着。最後方からの競馬で、直線は外に出して……ソングラインが外に出てきたことでやや外に押し出されたチェアリングソングが結構外に出て、その外にいたことでさらに外に追いやられる格好になるというレースではあった。

今回も後ろから行って、直線で外に出すという形であれば、やっぱり厳しそう。

菱田騎手の継続騎乗。

 

15番シュネルマイスター……収得賞金は1億6800万円。4歳牡馬。斤量は57キロで前走より-1キロ。

前走は安田記念で2番人気2着。

昨年は安田記念を4番人気3着して、毎日王冠で1番人気1着からマイルCSで2番人気2着。

で、今年も目標はマイルCSということらしい。

今回はルメール騎手不在のため、横山武史騎手に乗り替わり。

はっきり言って後ろからになるだろうから、どこまで追い込んでこれるかということになりそう。とはいえペース次第で、レース後コメントで「ペースが遅かった。もっと流れて欲しかった」と各陣営の連発になるようであれば、勝つために参戦しましたってことでなくても、突っ込んできちゃうかもしれない??

メイケイエールより外に入ったので、同馬を見ながらの競馬ってことになるのだろうしね。

でもって、マイルCSは横山武史騎手なのか、ルメール騎手に戻るのか? 決まってるのかどうかは当然知らないけど、これも結構騎手のモチベーションに関わることではないのでしょうか?

ということで、ここを勝ちたいのかどうか、正直言ってよくわからない感じだけど、どうなんでしょうか??

 

16番マリアズハート……収得賞金は5000万円。6歳牝馬。斤量は55キロで、前走と同じ。

前走はアイビスサマーダッシュで5番人気7着。2走前は新潟芝1000mの韋駄天Sで2番人気1着、その前は中山ダート1200mでその前がオーシャンSの中山芝1200m。ってことで芝1200mでは頭打ちで色々やってますって感じなんだけど。

中山芝1200mは3勝2着3回という成績だが、ほぼ3歳の時のもの。

さすがにこのメンバーでは?

菊沢騎手の継続騎乗。

 

ということで、色々不安要素を考えるより、素直に強そうって馬を買うのが良いってことは多々あるけれど、それでもやっぱり考えてしまうので……すが、まぁマトモなら13番メイケイエールで良いのではないでしょうか。

もしもパドックで暴れてたら当然考え直しますが。

9番ナムラクレアもなんだかんだと言っても当然有力で、3歳馬で斤量も軽いしね。

というこ音で、まずは1列目に13番メイケイエール

2列目に9番ナムラクレアで

3列目に1番テイエムスパーダ、2番ジャンダルム、4番ダイアトニック、6番ナランフレグ、8番ファストフォース、10番タイセイビジョン、11番トラヴェスーラ、12番ヴェントヴォーチェ。

で3連複と3連単。3連単は2列目と3列目を入れ替えた馬券も買う。

人気の牝馬2頭を管理する武英智厩舎も長谷川浩大厩舎も重賞勝ち馬はメイケイエールとナムラクレアだけで、勝てば当然初GⅠ。

(なんて言ったらスプリンターズSで2勝している安田隆行厩舎のダイアトニックに注目せざるを得なくなってしまうけど)

取りこぼしの可能性も、やっぱり考える2頭なわけですよ。

ってことで、

13番メイケイエールから1番テイエムスパーダ、2番ジャンダルム、4番ダイアトニック、6番ナランフレグ、8番ファストフォース、10番タイセイビジョン、11番トラヴェスーラ、12番ヴェントヴォーチェへの馬連とワイド。

9番ナムラクレアから1番テイエムスパーダ、2番ジャンダルム、4番ダイアトニック、6番ナランフレグ、8番ファストフォース、10番タイセイビジョン、11番トラヴェスーラ、12番ヴェントヴォーチェへの馬連とワイド。

さらには1列目に13番メイケイエールと9番ナムラクレア

2列目に2番ジャンダルム、11番トラヴェスーラ、4番ダイアトニック、6番ナランフレグ

3列目に1番テイエムスパーダ、8番ファストフォース、10番タイセイビジョン、12番ヴェントヴォーチェで、13番メイケイエールと9番ナムラクレアのどっちかは馬券圏内を外すという馬券も買っておきたい。だってなんだか(馬と騎手が)不安なんだもーん。

ってことで、あとはオッズと相談ですね。

 

ということで遅くなった上に、結局人気2頭を切れないって結論なんですが、15番シュネルマイスターが突っ込んできたら諦めるということです。

マトモなら勝ち負けしそうな13番メイケイエールに、勝って欲しいと思っていますし、こちらの方を中心にしたいと思っています。

どうでしょうか??