サートゥルナーリアがあっさり勝つのか!? 皐月賞出走馬のここが気になる・前編 | ウマブロbyアミュレット

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サートゥルナーリアが断然の人気になりそうな皐月賞。桜花賞に続いて、ルメール騎手が皐月賞も勝利してしまうのか?

下手すると(?)、グランアレグリアでNHKマイルC、コントラチェックでオークス、でもってダービーもルメール騎手が勝っちゃうんじゃないかってな気もするようなしないような……でも、そんな風にはいかないのが競馬じゃないかと思ったりしますが、どうなんでしょうか?

 

ということで出走各馬の気になるところを……なんですが

なんだかすごく長くなってしまったので、とりあえず1番から9番までの気になるところを……。

 

1番アドマイヤマーズ……ダイワメジャー×メディシアン、半兄にフレッチア。ノーザンF生産馬。収得賞金は7350万円。

ここは6戦目で

前走は共同通信杯で1番人気2着。

7頭立ての少頭数で、先頭に立ってレースを進めたが、ペースも遅かったこともあり一塊でレースは進み直線は全頭ほぼ横並び。最後に内からダノンキングリーに抜け出されて交わされた。

逃げたくはなかっただろうが押し出されるように先頭に立ち、初めての1800mだったこともあるし、ここで絶対勝たなくてはいけなかったわけでもないだろうしというレースではあったとは思える。ダノンキングリーより1キロ余計に背負っていたしね。

新馬戦は中京芝1600mで、2戦目に同じコースの中京2歳S、続いて京都でデイリー杯2歳Sを走り、全て1倍台の1番人気で1着。

朝日杯FSでは断然の1番人気をグランアレグリアに譲って4.6倍の2番人気で勝利。この時はイッツクールが逃げ、スタートを決めたグランアレグリアに続いて道中3番手から。直線に入るとすぐに先頭に立ち押し切った。内にイッツクール、外からアドマイヤマーズに挟まれるような格好になったグランアレグリアがそこから内に逃避する形になってしまったこともあったが、結果的に完勝だった。(でもってグランアレグリアにとってはこの経験が桜花賞のレースに活きたように考えられる)

前走は初の距離延長で1800mだった。

パドックメモをちょっとさかのぼってみると、デイリー杯の時は2人引きでぐっぐっと力強い運び。+12キロも太くない。朝日杯FSは、2人引き、馬体がプリッップリ。で共同通信杯も2人引き。いかにもダイワメジャー産駒って感じではないように見える。といった感じで、要するに歩様が力強くて、馬体がプリプリで、マイルがいいかもしれないけど、距離伸びたらいきなりダメってこともないんじゃないのってことですね。

新馬戦からM.デムーロ騎手の継続騎乗。

同じように継続騎乗だったサートゥルナーリアではなく、選んだのかどうかは知らないがマーズの方に騎乗するのだから、ダイワメジャーの皐月賞で単勝を取らせてもらった私的には、ここは同一騎手による皐月賞の親子制覇を達成して欲しいと思ったりする。

ただ最内枠ってのは悪くはないだろうが、レースがしやすいのは内に速い馬が入ってすんなり2-3番手と考えればベストではない感じかも。

 

2番サトノルークス……ディープインパクト×サドラーズウェルズ、全姉にタッチングスピーチ、全兄にムーヴザワールド。ノーザンF生産馬。収得賞金は2100万円。

ここは5戦目で

前走はすみれSで2番人気1着。

逃げたルタンブルの2番手でレースを進め、4コーナーで外から並びかけ直線で抜け出して勝利した。

序盤からずっとルタンブルを内に見る形で後ろにいていつでも交せるというか抜け出すタイミングを計りながらのレースで、余裕の勝利という感じだった。

新馬戦は阪神芝1800mで1番人気2着、京都に替わって2戦目で勝ち上がり、再び阪神で500万下を勝利した。この3戦はすべて1800mで前走が初の2200m、今回は距離短縮の2000mで初。

見た感じはいかにもディープ産駒だが、前目の位置でレースを進めて抜け出すというディープっぽくないレースをしているということから、キレキレなタイプではないよう。ただ、前走は2着馬がホープフルSで2着のアドマイヤジャスタではあるが、今まで一線級の相手と対戦していないし必要なかっただけで、キレる脚も出せるのかもしれない。

前走に続いて池添騎手の継続騎乗。

スミレS勝ち馬は、皐月賞ではキタノコマンドールが3番人気5着、クリンチャーが13番人気4着と健闘していて、この2頭は皐月賞は3戦目と4戦目だった。キャリアが浅くポンポンと勝ち上がってきた馬であれば、そう軽視することもないようだが、勝ちきるまではどうだろうか?

 

3番ファンタジスト……ロードカナロア×ディープインパクト、半姉にコロラトゥーレ。収得賞金は4950万円。優先出走。

ここは6戦目で

前走はスプリングSで1番人気2着。最内枠だったが後方からレースを進め、外目に出されてじわじわと伸びたものの道中前にいて先に抜け出したエメラルファイトは交わすことはできなかった。

見た目的に距離が長いんじゃないかと思ったのだが、アルアインのように全体のバランスが良いデッカい馬なのかなとも思ったりしている。

(関係ないけど、大阪杯のパドックを見ていたらダービー馬のワグネリアンの方がアルアインよりもむしろ距離が短くなっても良いかもって思ったくらいで、成長すると当たり前だけど2歳の頃と印象が変わりますよね)

だらかといってこの馬が本質的に長い距離が良いのかと言われると、それはどうかなという気もするし、皐月賞は展開次第かもしれないが、ダービーでっていう感じでは無いと思う。

2走前の朝日杯FSは6番手からの競馬で最後もうひと伸びがなかったことから前走後ろからレースを進めて届かずというのであれば、普通に考えればここで勝ち負けは厳しいか。

そこは武豊騎手がずっと乗っていて1200mから1800mまで、いろいろ試してみてるということであれば、人気落ちの今回……それほど人気は落ちないのかな? 馬券的には人気がないなら来られたら悔しいから買っておいても良いだろうがって感じ。

 

4番ダノンキングリー……ディープインパクト×ストームキャット、半兄にダノンレジェンド、全兄にミッキーマインド、母の半弟にウエストコースト。収得賞金は2800万円。

ここは4戦目で

前走は共同通信杯で3番人気1着。1番枠からすーっと出て行ったが、道中は3番手、内ラチ沿いでアドマイヤマーズの後ろを追走。直線で内を開けて走っていたアドマイヤマーズの内に入れて抜け出して勝利した。

パドックの印象では脚も太くがっちりしていて、アドマイヤマーズよりもマイル向きのように思ったのだが……。

2走前のひいらぎ賞は15番枠と大外からの競馬。前に4頭横並びで、その後ろに並んだ4頭の一番外というのが大雑把な形。4コーナーで前にいた馬たちがヘイワノツカイ以外は一杯になるところ、外から上がっていき、直線に入ってヘイワノツカイを交わして先頭に。2-3着馬は道中後ろにいて外から一緒に伸びてきたミトロジーとドナウプニルだが、0.6秒突き放す強い勝ち方だった。

新馬戦から戸崎騎手の継続騎乗。

この馬も3戦無敗で臨む皐月賞で、前走共同通信杯1着馬はディーマジェスティが1着、イスラボニータが1着、ゴールドシップが1着、リアルスティールはスプリングS2着を挟んで2着。スワーヴリチャードは2番人気6着だったりするが、この馬は東京でこそというタイプだったし。

ただ不安があるとすれば今年の共同通信杯は7頭立ての上がり勝負で、これが皐月賞につながるかはなんともってところ。

ってか、東京の方が良さそうだし、東京マイルが良さそうって言ったら‥…?

新馬戦は東京芝1600mで2番人気1着、2戦目は中山芝1600mのひいらぎ賞で2番人気1着と一度も1番人気にはなっていないし、だいたい4〜5倍台のオッズなんだけど、終わってみればなかなか強い勝ち方で連勝中。

今回もおそらく2番人気のままかと思われるが、昨年出走してたら1番人気だっただろうダノンプレミアムでもなく、今年桜花賞で1番人気だったダノンファンタジーでもなく、こっちのダノンがあっさりクラシックを勝ちました、なぁ〜んてことはあるだろうか?

戸崎騎手は昨年エポカドーロで皐月賞を制覇。

無敗の皐月賞馬誕生なら、桜花賞に続いてルメール騎手が連覇するサートゥルナーリアか、それとも昨年に続いて戸崎騎手が連覇するダノンキングリーかってことだし、

昨年は藤原厩舎だったが、この馬は萩原厩舎で、あら名前も似てるじゃないなぁ〜んて。

メイショウテンゲンと同じ三嶋牧場の生産馬で、仮にこの馬が勝ったら皐月賞は昨年に続いて社台・ノーザン以外の生産馬が勝利ってことにもなる。

皐月賞は案外、社台・ノーザンF以外が勝ったりすると思うけど、2年続けては避けたいのか、ダービー勝てばいいんだも〜んてことなのか、どうなんでしょうか?

 

5番ランスオブプラーナ……ケープブランコ×マンハッタンカフェ、半兄にサトノワイバーン。収得賞金は2800万円。

ここは7戦目で

前走は毎日杯で3番人気1着。

新馬戦は中京芝1400mで7番人気2着、阪神芝1400mの未勝利戦で勝ち上がり再び中京の芝1400mなずな勝で2着。

距離延長の京都芝1800mのきさらぎ賞で3着して阪神芝1800mのアルメリア勝で勝利。

新馬戦から2-1-2-3-1-1着と馬券圏内を外していない。

きさらぎ勝から松山騎手に乗り替わり継続騎乗。

新馬戦が昨年の12月で、今年に入って早4戦を消化。

こんなローテでGⅠを勝ち負けしたら、それはそれでスゴイが。

きさらぎ賞から松山騎手に乗り替わり継続騎乗。

ここでも上手く逃げられるか?

 

6番クラージュゲリエ……キングカメハメハかけるタニノギムレット、半兄にプロフェット。ノーザンF生産馬。キャロットF。収得賞金は2050万円。

ここは5戦目で

前走は共同通信杯で4番人気3着。

前に行ったフォッサマグナが距離が長かった分3着に上がったようにも思えるレースだった。

札幌芝1800mの新馬戦を2番人気で勝利して、2戦目の札幌2歳Sは1番人気で3着。

京都2歳Sで1番人気に応えて勝利した。

モレイラ騎手-M.デムーロ騎手-モレイラ騎手-武豊騎手で、今回は横山典弘騎手に乗り替わり初騎乗。

1-3-1-3着で、モレイラ騎手だと1着、その他の騎手では3着という戦績。

前走からはやはり、ダノンキングリー、アドマイヤマーズを逆転するのは厳しそうだが?

 

7番ヴェロックス……ジャスタウェイ×モンズン、半兄にメジャースターダム、ブショウ。ノーザンF生産馬。収得賞金は2800万円。優先出走。

ここは6戦目で

前走は若葉Sで1.5倍の1番人気に応えて1着。

小倉芝1800の新馬戦は1.8倍の1番人気で勝利。というか新馬戦から1-1-2-2-1番人気で1-2-4-1-1着の成績。

4着だった東スポ杯は不利があってのもので、それ以外の4戦は常に上がり最速で勝ち負けをしてきた。2歳、3歳の重賞なんてアテにならないということはあるかもしれないが、OPで2勝という成積だったりする。

新馬戦から3戦は1800mを走り、近2走は2000mで連勝しているが、中山コースは初。

ジャスタウェイ自身は東京では安田記念を勝っているが、東京コースでは伸びてくるも届かず2着って印象もあるし、この馬も東京でというよりは中山でうまく立ち回る方が向いているかも?

中内田厩舎と川田騎手のコンビといえば、昨年の皐月賞で上位人気間違いなしだったダノンプレミアムが出走できず。また先週の桜花賞では1番人気に支持されたダノンファンタジーが4着と馬券に絡めず。でこの2頭が厩舎のGⅠ勝馬でどちらも2歳戦。 

そこはちょっと気になるところではあるが、今年こそっていうか今週こそ??

 

8番ニシノデイジー……ハービンジャー×アグネスタキオン。収得賞金は3600万円。

ここは7戦目で

前走は弥生賞で1番人気4着。

スタートは良かったが、内から徐々に外目に出していき良い感じで走っていたが、3コーナーで外のメイショウテンゲンと並ぶような形になったところで、内がぽっかり空いてるじゃないですかってことで、内に進路をとり、カントルと併せて抜け出すかなってところだったが、結局外からメイショウテンゲンが伸びて1着、さらに外からブレイキングドーン、大外からシュヴァルツリーゼが伸びて2-3着に入った。2着馬からは3/4、アタマ差だし内のカントルはハナ差とはいえ抑えているのだから、力は見せていると言えそうではある。

2走前はホープフルSで3番人気3着。

道中は内ラチ沿いでサートゥルナーリアの後ろを追走し、直線に入ってサートゥルナーリアが外のブレイキングドーンを弾き飛ばしながら抜け出したその後ろから伸びてはきたがアドマイヤジャスタを捉まえ切れずに3/4馬身差で3着。レースは上手というか騎手の指示に従って上手に走れるが、なんかワンパンチ足りない印象。ってか、サートゥルナーリアの後ろからだと交わせないよねって感じ。

函館芝1800mでデビューして2戦目に同コースで勝ち上がり。

札幌2歳Sでは6番人気で1着、東スポ杯は8番人気で1着だった。新馬戦から勝浦騎手の継続騎乗。昨年は27勝で、そのうち3勝がこの馬でのもの。なんだけど今年は未だ0勝だったのが、本日福島7Rで勝利。11Rのサンシロウで2勝目かと思ったが、そこは残念ながら2着だった。

ってことで、馬よりも騎手の方が気になってしまう……。

いつも書いている気がするが、馬は中山の方が合っていると思うが騎手は中山だったら東京の方が良さそう。でもって、勝浦騎手は遅れて飛んでくるというか、スパイラルカーブを利用してぐーんと伸びてくる感じで外から1頭飛んでくるみたいな馬に乗ってる時に買いたいんですよ。ってことで、やっぱり福島かなぁ。ラジオNIKKEI賞とか……この馬は出ないと思うけど。

ま、あくまでもイメージですけどね。

勝浦騎手は新馬戦から乗っていて、重賞でも結果を出している。変な言い方になるけど、GⅠを勝てなくても西山牧場で種牡馬にしようと思えば多分できるんだろうなとは思うので、誰を乗せてもどーこーいうことでもないし、それこそチーム西山の一体感っていうか頑張りみたいなものは美しいとは思います。

何が何でもいつでもどこでも外国人騎手がいいとは思いませんが、それでもやっぱりこういうレースを見せられると、今のままではGⅠで逆転しそうには思えないのですが。もちろんそれが騎手だけの所為ではないかもしれませんが。

母の父アグネスタキオンは皐月賞馬、母の母の父セイウンスカイも皐月賞馬。ワンパンチ足りないのは馬なのか騎手なのか……大崩れせずにせずに走っているだけに、何かが味方すれば馬券圏内に来てもおかしくはないし、7番人気ってのはいい感じの人気の落ち方ではあると思う。

変な話だが、東スポ杯を勝ってしまったためにそこそこ人気になってしまったが、なんか勝ちきれないレースが続いて人気落ち。ちょっと後ろからロングスパートしてみたらハマりましたってこともさ、無きにしも非ずじゃないか……って無いか。

 

9番メイショウテンゲン……ディープインパクト×フレンチデピュティ、全兄にメイショウテンシャ。収得賞金は3100万円。優先出走。

ここは7戦目で

前走は弥生賞で8番人気1着。

力強さを感じさせる馬で、2走前のきさらぎ賞のパドックではまだまだおこちゃまっぽい馬だなぁと思っていたが、前走はそれほででもなかったような……でも、なんかやっぱり可愛いお馬さん。

池添騎手を背に京都芝1800mでデビューして5番人気で2着。その後1番人気で2-3着した後、松山騎手に乗り替わり阪神芝1800mの未勝利戦を1番人気で1着。再び池添騎手に手綱が戻ってきさらぎ賞で5番人気5着、弥生賞で8番人気1着だった。

初勝利の日は中山でホープフルSが行われた日で、池添騎手は中山にいたために乗り替わり。

今回はサトノルークスに騎乗するために、三浦騎手に乗り替わり初騎乗。

乗り替わると再び勝ち負けなんてことになったら、池添騎手としては複雑な気持ちだろうなと、そんなことが気になったりして。

ちなみに三浦騎手の皐月賞は、2015年にベルラップで13番人気14着、2013年クラウンレガーロで12番人気8着、2009年モエレエキスパートで14番人気15着……ベルラップとモエレエキスパートは皐月賞が乗り替わり初騎乗だったっけど、デビュー2年目ですでに皐月賞に乗ってたんだなぁ……。

他馬が気にする分有利なのかもってところがあるので、雨の降り出しは気になるところですね。

ただこの馬は中山より東京、東京より京都というイメージがするのは、母がメイショウベルーガだからだと思うけど……皐月賞で勝ち負けってのはどうかなって感じでしょうか。

 

ということで続きは明日……すみません。

気が向いたら、また覗いてください。

ありがとうございました。