旅に出るならどこへ行きたい?

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体力的、経済的に不安がないなら
ふらりと電車に乗って勝手気ままに国内を旅行してみたい。

私は運転免許を持っていないので誰かに運転してもらわねばならず運転手に気を遣うから車での旅行はしたくない。

取り敢えず関東地方から見て東か西かどちらかになるが行ったことがない大阪より西を目指すかな…
瀬戸内海とか

等と考えていたらわくわくしてきた。

子どもの頃に遠足の前夜は必ずわくわくしたものだ

初めての遠足は小学校1年生の野毛山動物園だった。
猿の檻の前で集合写真を撮った。
低学年の児童の集合写真では最前列にしゃがんでいる女の子の中に必ずパンツが見えてる子がひとりはいた。私ではない。

みんな普段着慣れない良い服を着込んでいるのに写真を撮ってもらう機会はあまり無い時代、ポーズをとるなど知らなかったからまるで野生児

当時は遠足の服装はいわゆる「よそ行き」の1番良い服を着たものだ。

白いブラウスの丸襟にレースのフリルがついているのが流行りだった。私のブラウスのフリルは1重だったが迎えに来てくれる友達は2重、3重のレースのフリルと美しく水色の花の刺繍まで施されて明らかにおニューだった。
それを見ると母も祖母も「過飾である」と冷たく言っていた。

しかし我が家では帽子にはこだわりがあり白いベレー帽を斜めに被らされるのが遠足の決まりで心底嫌だった。

もっと佐野さん(同級生)みたいなつばの広い後ろに蝶リボンがついた素敵なのが良かったのだ。

とにかくベレー帽はスカした感じで男子にからかわれたし大嫌いだったな

ソックスは足首で2つ折りにしてやはりレースのフリルがついていた。

そこまでキメておきながらスカートは母のお手製で何とアイロンの焼け焦げ跡がポケット辺りについていた。

それなのに祖母と母は
なかなか良く出来た
1日で作ったからね
大したものだ
と大満足していた

確かに私の遠足の為に忙しい時間をぬって新調してくれたのだが、私の母は面白い方向に力が入ってしまう人だった
例えば遠足弁当
お弁当は和菓子屋さんに助六寿司を注文してリュックサックに「みんなの眼の前で」入れてくれた。得意そうに

お昼になるとレジャーシートに座って各々持参のお弁当を広げる。みんなお母さんの凝った料理が詰まっていた。服装と同じにめちゃくちゃ凝っていた。
ハルミちゃんという名だけどあまりにも悪いのでワルミちゃんと呼ばれていた女の子は自慢げにひとつずつ料理を解説し彼女の水筒の麦茶には砂糖が入っていた。
甘いから飲ませてあげても良いわよと言う
「あら?銀ちゃんのお弁当は海苔巻きなの?あんまり美味しそうじゃないね」と言ってきたらいきなり和菓子屋さんの子が立ち上がり
「うちのお父さんが早起きして作ったんだからその海苔巻きは旨い」と怒りだし私は複雑な気持ちになったものだ
普通の海苔弁にウインナーで良いから…
そう思いながらも言えず6年間、遠足のお弁当と言えば同級生のお父さんが早起きして作っての下さった助六寿司だったな
自慢気にみんなの前でリュックサックに入れてくれた母

そうだ、確かにとても美味しかったのだ

大人も旅行と言えば上等な服を着込んでいた時代

今はもうひたすら楽な装いが一般的になった。

何処に旅立つにしろ身軽が1番
ズボンというと叱られるパンツにスニーカー
一着だけきちんとした服と靴を持って行けば良いと思う