みなさま、雷雨は大変でしたね、桂木里紗です。

あんまり怖くて、おへそを取られないように、

神さまにお祈りしていました(笑)

 

きょうは、もう故人ですが、私の東宝時代の元上司のKさん(女性)のお誕生日です。宣伝部の業務の室長をなさった方で、とても優しくて、気概のある方で、シナリオも読めて、いろいろな場で、宣伝部にきてまごまごしていた私を助けてくださった、恩人です。

 

いつも昼休み、ランチをご一緒させていただいて、Kさんの楽しい少女時代(東宝スタジオの近くにご実家があって、駆け出しの俳優さんや女優さんを居候させていたそうです)のお話を聞いたり、昔の東宝の撮影所や会社の様子を、いろいろ教えてくださって、いつもお茶をご馳走になっていました。宣伝部の役員には怒られっぱなしだった私を、庇って下さり、「チコちゃんは、ちゃんと仕事ができているのだから、自信をもっていいのよ。私は何も心配していないわ」と言って下さって、うれし涙が出た想い出があります。

 

お誕生日に、これから暑くなるので、と、扇子をプレゼントしたら、すごく喜ばれて「大事に使うわね(^^)」と言ってくださったのを、思い出します。

 

お店に入ると、「あら、Kさん、そちらの方はお嬢さん?」と言われるほど、可愛がっていただきました。Kさんは「なんだかうれしいわね(^^)/」とニコニコして、「そうよ!」と答えていました。

 

定年退職後も、日比谷に映画を見にいらして、「チコちゃん、元気で頑張ってる?」と励ましてくださり、心の支えになっていました。

 

お亡くなりになるちょっと前に、「チコちゃん、私、あなたからいつも丁寧な年賀状もらって嬉しいんだけど、今年は私、腕がとても痛いからお返事かけそうもないの。だから年賀状送ってこなくていいよ」と言われて、とても心配していたのですが、私が発病した時(2002年)にお亡くなりになられて、とてもショックで泣きながら会社から帰った覚えがあります。

 

俳優の笠智衆さんの息子さんで、笠徹(りゅう・とおる)さんという方が、やはり宣伝部の大先輩でいらしたのですが、その方ととても仲良しで、神保町に一緒に本を探しに行くくらい、仲良しでした。

 

「チコちゃんは、テレビ部でもプロデューサーまでやった人なんだから、宣材のことだけじゃなくて、もっと、映画の台本を読ませて、彼女の意見も聞くべきだわ」と、宣伝部のみんなに進言して、それで台本を読ませていただけるようになりました。

 

ほんとにどれだけ、Kさんに助けられたか、わかりません。

 

きょうの雷雨は、神さまが「チコ、ちゃんとKさんのことを思い出すんだよ(^^) 大事な上司さんなのだからね」という合図だったのかも。いま、こうして書いていたら、窓の外が明るく晴れ渡ってきました。

 

Kさん、天国で安らかにお眠りくださいね。

 

お誕生日、おめでとうございます!

 

※いま聴いているのは、パーヴォのこちらのCDです。

とっても素敵なグリーグの世界を、パーヴォが見事に描出しています!