みなさま、こんにちは。桂木里紗です。

きょうは教会に行けませんでした。寒かったせいもあるけれど、

田村正和さんの心の声が、私にずっと話しかけてきたからです。

 

きょうは、私の誕生日でもありますが、

田村正和さんの1周忌の命日になります。

 

「チコちゃん、お誕生日おめでとう。随分ぽっちゃりした体形になったね。25年前に会ったときは、とてもスタイルがよかったのに(笑)」と田村さんは笑います。

 

私は最初ビックリしてしまって、言葉を失いました。

私、ちゃんとお薬のんだのに…

 

「チコちゃんは、霊感がつよいんだよ。だから僕の声も聞こえるというわけ。でも、チコちゃん、僕のことすっかり忘れていたでしょう。

パーヴォさんに夢中だからね。僕のことも時々思い出してくれるとうれしいな」

 

私は初め、とてもおびえていたのですが、田村さんが、「僕、チコちゃんに伝えたいことがあるんだ。」というのです。「なんですか?」と私が恐る恐る訊くと、田村さんは「僕は、洗礼をうけなかったけど、キリスト教を信じてるよ。 僕は神さまの存在を信じているし、亡くなるときに、僕のベッドの周りを天使たちが取り囲んで、イエスさまが手を差し伸べてくれたんだ。それで僕は、『ああ、僕は神さまに愛されて、それで天国に行けるのだな』と嬉しくなって、そのままイエスさまと天使たちと一緒に天国へ行けたんだ」とおっしゃるのでした・・・!!!

 

私は、あまりのことに絶句して、「正和さん、それはほんとのことなのですか?それで今日、私に話しかけてくれたのですか?」と言ったら、「君が僕のファンを卒業して、正直とてもさみしかった。古畑の映画化も奔走してくれていることを知っていたけど、僕の映画に対する一つの態度の取り方として、分かってもらいたかったんだ。でも、やっぱり映画化したほうがよかったかもね。僕はテレビスターとして生きていきたかったけど、親父(阪東妻三郎さん)の意志を継いで、映画もやってみるべきだった。チコちゃんたちがそれまで低迷していた日本映画を、懸命に建て直して、洋画を超えるほど人気が出るように快復させたのを見て、僕は正直「しまった!」とおもったよ。『なぜ、この彼女のいうことを僕は信じなかったのだろう』って。それで、とても申し訳なく思っていた。きょうは、チコちゃんの誕生日だから、僕の思いも伝えておきたかったんだ(^_-)-☆」

 

正和さんはそういって、優しい笑顔になりました。

 

「チコちゃん、お誕生日おめでとう。僕も50歳で、『古畑任三郎』という当たり役ができて、人生はまだまだこれから始まったばかりだな、と思った。チコちゃんだって、まだまだ人生これからだよ。毎日の出逢いを大切にして、パーヴォとのこともうまくいくように、僕、お祈りしているから、がんばって生きていってね」

 

私は、いま、わぁわぁと子供のように泣いています。

 

「正和さん、ありがとうございます。そしてごめんなさい。私、正和さんのこと、ずっと誤解していました・・・・」

 

正和さんは、またニコニコと笑って、「いいんだよ。お手紙をくれたよね。僕のこと、すごく心配してくれて、僕は嬉しかった。君に認められた役者さんたちは、みんな大成していったし、いま、君が夢中になっているパーヴォさんも、素晴らしい世界的な指揮者として羽ばたいているね。君の選球眼はまさに正鵠をついていることの証明だよ。自信をもって、これからも生きていってほしい。いま、面白いと思える芝居やドラマ、映画はないのかな?でも、クラシック音楽に出会えたのはよかったね。僕もクラシック、大好きだよ。テレビドラマで『砂の器』の犯人役で出たことがあって、音楽家という設定だったから、随分クラシックは聴きこんだしね。」

 

そういって正和さんはウインクして見せました。

 

「チコちゃん、この一年が勝負だね。就活も大変だけど、チコちゃんの努力は絶対実るよ。僕、応援しているよ」

 

そして、懐かしそうに、こうおっしゃいました。

 

「『恋山彦』で君たちファンのみんなからもらった、僕のイラストの団扇ね。大事に今でも飾ってある。若い君たちのユーモアのセンス、見習わなくちゃとおもってね。」

 

正和さんは饒舌でした。「久々に人としゃべったからね。チコちゃんと話していたら、元気がでてきたよ。初めチコちゃんがこわがってしまったから、それは本当にごめんね。でもチコちゃんがこんなに霊感つよいとは思わなかったよ!(^_-)-☆」

 

あービックリした👀!!!!!

 

「パーヴォさんの心の声も、チコちゃんのことをいつもパーヴォさんが思ってくれているから、聞こえるんだと思うよ。だから、自分の能力に恐れを抱かないで。たくさんの人の魂を救えるかもしれないのだからね」

 

正和さんはそうおっしゃって、「じゃぁ、きょうはこの辺で。チコちゃんの幸せを祈ってるよ」と言って、スーッと消えました。

 

ありがとうございます、正和さん。

正和さんのお優しい言葉、決して忘れません。