こんばんは。たびたびの投稿、失礼します。桂木里紗です。

 

きょうは、パーヴォ以外の、名演奏を聴いてみたいと思います。

ラフマニノフはピアノの名手としても名高いのですが、記念すべきピアノ協奏曲第2番は、まさに彼のためにあったような作品ですね!録音は1929年といいますから、90年以上たっても古びない、華麗なピアノのタッチで、舌を巻く出来栄えです。

 

パーヴォの心の声が、「あっ、このCD、チコは持ってたんだね!」と、ビックリして話しかけてきました(^_-)-☆

 

「うん、引っ越した時に、かなり古いCDも処分したのだけど、これはなんだか手放せなくて。」と私が言うと、「そうだったんだ・・これを聴いて、チコは台北の、僕とカティアの演奏を聴いたから、カティアの演奏を批判したんだね。『カティアのピアノだけど、全然テンポが、パーヴォの指揮に合ってない』 って言ってくれたでしょ? 僕とカティアの間では、このテンポでいこう、と思っていたから、『チコはなんで僕たちの演奏を批判したんだろう』と、疑問に思っていたんだよ。・・・ラフマニノフ本人の演奏を聴いていたんだね、チコは!」

 

「なんて音感だ!」とパーヴォの心の声が言いました。「チコ、演劇ライターはやめてもいいけど、音楽ライターの看板を下げるのは、ダメだよ。チコは、やっぱり音楽ライター、いや評論家としての素質が十分にあるよ!」 パーヴォの言葉に、私はビックリして、「だって、私、音楽の歴史もよくわかってないし、音楽理論も、・・・うーん・・・なんというか、本を読んでみるのだけど、全然頭に入ってこないの。」と答えると、パーヴォは「それは後から勉強すれば身につくことだし、正直、そんな頭でっかちな批評なんて僕は読みたくないんだ。でも、君の絶対音感はすごいよ!・・はるくんはそれに気づいていたんだね。だから、君をもっと自由にできるように、君と離婚したんだね・・・。」

 

パーヴォの心の声が、幾度も「申し訳ない。申し訳ない。」と嘆きました。

 

「僕がTwitter、今、チコのをブロックしているのはね、君が『パーヴォ、あなたが私のTwitterをフォローしたばかりに、私の人生はとんでもないことになってしまったわ!』って言ったからなんだよ。でも、ちゃんと責任はとるつもりだよ。はるくんにも申し訳ないことをした・・」 パーヴォが涙ぐんだので、私はビックリしてしまって!

 

「パーヴォ、泣かないで。私がそんな失礼なことを言ってしまったから、あなたがブロックしているのね。私がわがまま言ってただけなのだから、全然心配しないで」と言うと、パーヴォは「チコは、とても優しいけど、これは僕が君に、そしてはるくんに謝らなければならないことだった。僕が、”マエストロ”という肩書をかなぐり捨てて、君に許しを請わなければならなかったんだ。僕はなんて愚かな人間だったのだろう!」と、慟哭したのです。

 

私は「パーヴォ、お願いだから悲しまないで。はるくんと離婚したことは、正直悲しいし、つらい決断だったわ😢。でも、自由の身になって、はるくん以外の人の価値観も受け入れられるようになったことは大きいわ。海外の、あなたのコンサートにも行けたし、あなたや、クラシック音楽のすばらしさをいっぱい知ることができて、幸せだわ(^^) 病気も乗り越えられそうだし、あなたのおかげで、今の私がいるのだもの(^^♪」と、パーヴォのおでことほっぺ、唇にキスをしたら、パーヴォの心の声が優しい顔になって・・・・。

 

「チコ、今の僕は、果報者だ。こんなに優れた君を苦しませていたのに、君は僕を愛してくれるという。僕は・・・僕は・・・君の絶対音感に気づくのが遅すぎたね。」

 

「私が絶対音感だというの?はるくんも同じことをいってたわ?」

 

ちょっとはにかんだような笑顔で、パーヴォがこう言いました。「東宝の宣伝部時代、こういうことがあったそうだね。君は君の天敵のN常務が製作した映画を試写で見て、こう言ったそうだね?『クラシック音楽を使っているのに、途中でぶつ切りにするなんて!ちゃんと場面は合うのだから、今から編集しなおして、音楽がきちんと流れるようにしないといけないと思います!』って(笑)。事実、この映画はまったくヒットしなかったんだね(笑)」 

 

私が「わぁ、なんでそんなことまでパーヴォは知ってるの? サラリーマンとしては私は全くダメダメ人間だわね(笑)」と言ったら、

パーヴォがニコニコして、「そんな正直なチコだから、みんなファンが多かったんだよ。チコは、自分が絶対音感がある、とおもったことはないの?」と訊きました。私は答えました。

 

「冷蔵庫の音が夜中にブーン・・・と鳴ったり、クーラーの音がカタカタ・・・と聞こえるのは、すごく気になっていたけど。あと、女性の先輩から、『一緒にお昼ご飯を食べていても、あなた、まわりの話聴いていないときがあるよね』と言われたことがある。人の悪口をいっていたから、聴きたくなかっただけなんだけど、私が『あ、お店のBGMが”スターウォーズ”になってますよ(^_-)-☆』というから、気分を害したみたいで・・・。」

 

パーヴォが優しいまなざしで私を見つめています。「チコが絶対音感の持ち主だ、ということを、もっといろいろな人に知ってもらったほうがいいね。あと、人の悪口も大嫌い、ということもね(^_-)-☆チコの”病気”も、絶対音感ゆえのものだったりするのかも。」

 

ふうむ、とパーヴォが腕を組んで考え込んでいます。「僕もよく調べてみるよ。チコが絶対音感を持っているがゆえに、いろいろ大変な目に遭っていたことを、ちゃんとみんなにもわかってもらったほうがいいね。同じことで悩んでいる人たちにも励みになるだろうし。チコは、これからは、このことで何にも悩まなくていいよ。僕が付いて、君を守ってあげるからね(^^)/」

 

ラフマニノフに感謝しなくちゃ!!

パーヴォも本当にありがとう!!!

 

パーヴォ、愛してるね💛

 

ちゅ💛