前回よりも水位はやや低いが、落差とパワーがあり、非常に良いコンディション。最終盤の核心部には毎度ドキドキさせられる。今回のプットインがちょうど頃合いか。 下洞戸-0.60, 穴洞1.91m
前回18kmの超ロングコースだったが、流石に長過ぎた。前回より6kmほど下流にちょうど良いプットインを見つける。プットイン地点と、1〜2km先に左岸に長い堤防が続く浅瀬に鮎釣りが集中。プットインは釣り場を避け、下流から入水、その先の浅瀬のほうは、なんとか上手く避けて通過できた。
そこから先も、人が降りやすい所には鮎釣りが点在していたが、回避ルートが残されており、案外スムーズに抜けられた。そんな中で、一箇所だけ回避できずにポーテージした。見ている間にバンバン釣れており、釣りにいい日だった模様。
澄んだ緑の水が、濃い緑の森の中を流れる美しい渓流。後半の堰堤までは、プレイボートやダッキーで十分楽しめる瀬が続いた。
ズンズン進んで、後半の堰堤が見えてくる。堰堤の左岸側が開いており、そのまま行けそうな誘惑があるが、無理にやる必要なくポーテージ。直下の瀬の上から再入水する。
国道256号の橋の前後は、川幅が広がって鮎釣りも少なくない。テンポ良く瀬が現れる。
吊り橋を過ぎ、(こんな険悪な急流に何故かある)キャンプ場を横目に、大きな瀬をひとつ過ぎると、禁漁区に入るので鮎釣りはもう居ない。
2つ目の吊橋の手前、さらに大きな瀬。今回もスカウティングする。落差はさほどでもないが、一気に狭くなって非常にパワフルなシュート。波が高くて一見険悪だが、ルートは単純で、真っすぐ突っ切り、最後の岩を右へかわせばよい。
次の単発のドロップは、水量によっては凶悪なキーパーになりそう。
その直ぐ下に待ち構えるのが核心部。200mほどの長い距離に、高密度に詰め込まれた瀬だ。長い岩場歩きになるが、面倒がらずにスカウティングする。
振り返ると見上げるような階段状の連続ドロップ。スカウティングして自信が持てないようなら、大岩手前まで右岸ベタで抜けるチキンルートがある。
瀬の前半は落差が少なく緩いホールが続いて、中盤のドロップへアプローチする。
瀬の中盤、岩が入ってルートが狭く分かれている。どのルートも行けそうだが、この後を考えると、下手に体勢を崩したくない。黒い大岩の右を通り、直下のポワオーバーをブーフする気持ちで右へ抜ける。
その直下には川幅一杯のホールが待っている。両岸寄りは弱く、左岸側を狙うが流れに負け真ん中へ。幸いバックウォッシュは強くなくそのまま突破。
ここまで慎重にルートを取ってきたのは、瀬の最後が曲者だからだ。流れの真ん中に巨岩が入ったドロップ。流れがぶつかる岩に太いログが引っ掛かっている。
巨岩の左右どちらかを降りるわけだが、左は、ストンと落ちていてボトムに強烈なキーパー。大岩右スレスレに飛ぶ以外は捕まる。安全ルートは右だが、あまり岩に寄り過ぎるとログがある。巨岩から間を取って大回りに降りれば問題無い。
核心を過ぎると、易しい瀬があって、すぐフラットになりテイクアウト。ヒルが多く注意。洞戸ダムから下流も今回の前半に似ており良いコースのようだが、こちらも鮎釣りがいる。
【当日のデータ】
水量:下洞戸-0.60, 穴洞1.91m
プットイン:九造・農業集落排水処理場(21世紀の森付近)
テイクアウト:洞戸小瀬見廃橋たもと右岸
所要時間:2.5時間
距離:11.5km
高低差:95m
ボート:クリークボート
グレード:4級