上湯川ダウンリバー 2018.07.08 | TM's リバーカヤック・SUP ログ

TM's リバーカヤック・SUP ログ

川のカヤック、SUPの記録
【免責事項】川でのパドリングは、自然・人工の危険があり、命に関わる可能性があります。内容は経験と技術により実現されるもので、これを参考にするのは適切ではありません。内容は個人的なもので、勤務先や所属団体に関わりありません。

前半のクリーキングと中盤以降のビッグウォーター。一度に両方の要素を満喫できるピュアエクストリーム。
S_p7087464

 

コースはアッパー、ミドル、ロアーの3セクションに分かれる。水量が十分あるので、今回はアッパーからプットイン。
S_dscf8286

S_dscf8289

アッパーは狭いゴルジュの中のクリーキングだ。上陸してスカウティングするポイントは少なく、瀬の見通しはあまり効かない。エディホッピングしながらボートスカウティングで前に進んでいく。
S_dscf8305

S_dscf8311

S_04

狭いドロップの先に控えるバックウォッシュ。強いところを避け、十分なスピードをつけて突破する。


途中、ボートが1艇流されるアクシデントがあったが、瀞場が無くひたすら流され、2キロほど先の浅い岩に引っ掛かっていたところをようやく回収。そのボートを流しながらダウンリバーを続行。
S_dscf8315

S_dscf8321

プレイボートはミドルセクションのみで参加。水が澄んでいたのはアッパーの前半のみ。流れ込みで茶色く濁っている。ミドルセクションの川幅はアッパーの2倍程。いつしか流れる水の量も多くなっている。
S_dscf8332

S_dscf8336

相変わらずほとんど瀞場は無い。流れは早く、濁った水は重い。ヘッドオーバーの波に視界が遮られる中を、ストッパーホールや岩を避ける作業がひたすら続く。以前の大増水の痕跡なのか、流された発電機や油の臭いがするドラム缶や建設資材が散乱している。
S_dscf8341

S_dscf8342

上湯温泉からはロアーセクション。始まって1.5kmくらいまでは、ミドルセクションをさらに密度アップした瀬が続くゴルジュ地帯だ。それぞれドロップに高さは無いが、ひたすら続いているため、トータルではかなりの高低差。

大きなポワオーバーやストッパーには事欠かないが、幸いどこかしら流れがは抜けており、流れに負けないようにスピードを上げて漕ぎまくれば回避できる。


ゴルジュを抜けてしまえばフラットでやさしい流れとなり、十分にクールダウンしてテイクアウトに到達する。
S_dscf8348

S_27

S_dscf8370

瀞場が無く、泳いでしまったらなかなか岸に取り付けそうにない。道路や人家から離れてしまう区間もあり、トラブルを絶対に回避しなければならないため、高い緊張を強いられ続けるエクストリームだ。今回は水量に恵まれて、10年ほどの前の前回の浅かったイメージを完全払拭する素晴らしいコンディションだった。
S_p7087452

S_p7087455


[当日のデータ]
水量:平谷累加雨量78mm
プットイン:県道735から大檜曽の先600mほどで本流沿いに左の脇道に入って橋を渡ったところ
テイクアウト:西川合流(野猿)
距離:16.6km
高低差:292m
ボート:クリークボート
グレード:4級
時間:3時間