十津川系清流ソフトクリーク、価値ある2本立て。水量の基準になるグッドコンディション。癒やしと程良いスリルを愉しんだ。 風屋ダム放流124-118t、二津野ダム流入190-176、野尻0.72,上野地3.50m
芦廼瀬川
先月からの訪問3度目にして、20年以上ぶりのダウンリバーが実現。巨大な大泰の滝の下流にある吊橋から入川。
水量落ち目ということもあって、水は既に澄んでいる。
ボトムを擦りながら下る浅い瀬もあるが、岩盤質のドロップは水が集まってパワーがある。
核心のドロップは、一見複雑そうだが、念のためスカウティングしてみると、どこを通っても良いような素直な流れ。
十津川第1発電所は、特にこちら側に放水施設など無いようで、コースに影響は無い(発電所より上流にもテイクアウト好地点あり)。
川沿いの国道425号から国道168に繋がるジャンクションは、川を跨いで美しいループを描く大規模なものだ(ここで上がっても良いが、長い階段で苦労するそう)。
ジャンクションを過ぎて再びゴルジュ帯に入る。景観は素晴らしいが、大きな瀬がある訳でもない。程なく十津川に合流、2.5kmほどを大河に揺られて、テイクアウトの折立のスロープに到達。
滝川
前回よりも15〜20cmほど水位高めのグッドコンディション。テンポ良く、程良い難度のドロップが現れる癒やし系クリーク。
過日下見した堰堤上のアッパーセクションを下る気にはなれず、心地良さだけを求めて2度目のロアー。
前回よりも水量があるお陰で、ルートは広く、迫力もアップしている。立て続けに現れるドロップを小気味良いテンポで処理する。
ドロップが集中するプットインから送水管までの区間がコースの核心部である。水は透明み澄み切って、まことに心地良い。
栗平川の濁った流れが合わさると清流はおしまい。滝川集落から国道を過ぎるまでフラットな区間となる。前回はボトムを擦りながら、手とパドルで進むようなギリギリの深さだったが、今回はそうした事も無く、浅瀬もサクサクと進む。
国道の橋を過ぎて最後のゴルジュ帯は、今回の水量だと、なかなかのパワーで楽しい。
ゲート放流中の風屋ダム直下の十津川に合流し、程なくテイクアウト。
芦廼瀬川は、まだまだ水量アップしても余裕あり。滝川は、あと30cmアップ位だと非常にスリリングになりそう。どちらも単体でももちろん素晴らしいが、セットで下れることが価値を高めている。
【当日のデータ】
水量:風屋ダム放流124-118t、二津野ダム流入190-176、野尻0.72,上野地3.50m
芦廼瀬川
プットイン:大野出会橋
テイクアウト:十津川本流左岸折立集落上流スロープ
距離:6.3km
高低差:89m
時間:1時間
グレード:クラス3
使用艇:プレイボート
滝川
プットイン:奥里ダム下流100m左岸入川口
テイクアウト:風屋大橋下流200m右岸スロープ(二村小学校跡対岸)
距離:7.2km
高低差:107m
時間:1時間
グレード:クラス3
使用艇:クリークボート