テンポよく現れる気持ちの良いドロップと連続波の長い瀬があるホワイトウオーターの前半。深い谷間を蛇行して進むツーリングの中〜後半と、違う楽しみが得られる良川。水位の変化が早いが、今回はいい水量を引き当てたようだ。 野上1.17-1.13m
達磨石渓谷を再上部の堰堤まで見に行く。越えられない造りの非常に高さのある堰堤だ。その直下からかなりの落差でドロップが続く。途中からプットイン出来ないことも無いが、とても降れそうなシロモノではない。
温泉(休館だった、営業日は許可必要だろう)の脇に車を置き、200mほど担ぎ上げ、達磨石渓谷の最終盤からプットイン。
その辺りから降るのに適度な難度のドロップとなっている。
ドロップ&プールの下りやすい川相で、面白い瀬は前半の5〜6kmに集中。切り立った単発のドロップや、高い連続波の長さのある瀬など、バリエーションが豊富でかなり楽しめる。
途中に堰堤が2箇所。1つ目は5〜6mほどの滑り台状になっていて、左寄りに魚道がある。魚道が降りやすそうだが、ログが引っ掛っているのが気になって滑り台を降りた。ボトムが少し反しのような造りになっており、バウを軽くぶつける。面倒でも左岸高巻きが正解だったかも知れない(プレイボートならそうなるだろう)。
さほど間を置かず2つ目が現れる。こちらはあまり落差はないが、強いハイドローリックを伴う切り立った段差と左寄りに魚道がある。幸い右岸ベタだけコンクリが切れて、スロット状になっていおり安全に降りられた。
前回のプットインから下流のコース中〜後半は、瀬が緩くなる。深い谷間を、うねうねと蛇行を繰り返し、流れは徐々にフラットになってくる。ツーリングにはとても良いが、冗長と言ってもいい位なので、ホワイトウオーター目的なら、ここからは割愛しても良いだろう。
完全なストレーナー化している可動堰があり、ポーテージした。
深い森の中を延々と進み、時折現れる沈下橋や吊橋を通過して行く、雰囲気のある区間だ。くぐれない高さ沈下橋は沈して通過。
中盤以降は、終盤まで谷が深く、テイクアウトできるポイントは限られるため、距離が長くなってしまったが、達磨石渓谷を除けば、ダウンリバープレイボートでも下れるだろう。櫛田、有田的な使い方で新たな選択肢となるかも知れない。
【当日のデータ】
水量:野上1.17-1.13m
プットイン:達磨石渓谷終盤
テイクアウト:新宮橋
距離:16.9㎞
高低差:159m
所要時間:2.5時間
使用艇:クリークボート