岡山旭川SUPツーリング 2016.05.28 | TM's リバーカヤック・SUP ログ

TM's リバーカヤック・SUP ログ

川のカヤック、SUPの記録
【免責事項】川でのパドリングは、自然・人工の危険があり、命に関わる可能性があります。内容は経験と技術により実現されるもので、これを参考にするのは適切ではありません。内容は個人的なもので、勤務先や所属団体に関わりありません。

延々と続く水草に覆われた川床を眺めつつのんびりと瀞場を進む。勾配は緩かだがコンスタントに流れは続くので、向かい風でも吹かれない限りは距離はあまり苦にならない。堰堤越えと漁の仕掛けのクリアに注意が必要だが、水質に目を瞑れば素晴らしいツーリングコースだ。 牧山0.67、福渡0.65m
S_20160528_okayamaasahigawasup_m_21
 

岡山三川の二本目。高梁川に続き、鉄道が並走しており回送に利用。時短できる分、距離伸ばして26kmのコース。プットイン/テイクアウトはいずれも福渡/牧山の駅近くである。
S_20160528_okayamaasahigawasup_miya

車はテイクアウト地点の牧山駅の対岸左岸にデポ。2台ほど辛うじて駐車できる小さな河原である。駅側には駐車できるスペースは無く、近くに車が通れる橋は無いので、合同堰や合同堰の下流から対岸に渡ってアプローチする。沈下橋を担いで渡り、対岸の牧山駅へ。1時間に1本程度の津山方面行のワンマン車に乗って、4駅先の福渡へ。福渡駅前を出ると、駅前の道を左に回り込んで国道52号線にでて、右へすぐのところに入口がある。
S_20160528_okayamaasahigawasup_mi_2

スタートするとすぐに長い瀞場となるが、自動車用、歩行者用、鉄道と順番に現れる3本の橋を過ぎる。
S_20160528_okayamaasahigawasup_mi_3

すると中洲で流れが左右に分かれ、再び歩行者用の橋がある。右岸にはたけべ八幡温泉がある。左右どちらも瀬となっており、広い右ルートは浅くて、左ルートに進入する。ここがこのコース最大の瀬。親水公園化されているようで、岩の配置によって小さなドロップが3つほど連続するクラス2オーバーの瀬であるが、ルートは難しくない。
S_20160528_okayamaasahigawasup_mi_4

S_20160528_okayamaasahigawasup_mi_5

S_20160528_okayamaasahigawasup_m_25

その他、コース中の注意点は、2ヵ所の堰堤と、数カ所の漁の仕掛け。堰堤の1つ目は、コース半ばに川幅に対し斜めに造られた古いもので、左岸ベタにある船道の、波が高いが素直なクラス2の瀬を通ればクリアできる。
S_20160528_okayamaasahigawasup_m_13

S_20160528_okayamaasahigawasup_m_14

2つの堰堤の間には大きな採石場。高梁川でも見られたが、金川の街に入る手前に3カ所ほどあり、コンベアが大きな音を立てている。
S_20160528_okayamaasahigawasup_m_12

S_20160528_okayamaasahigawasup_m_23


2つ目の堰堤は、そこから3km程先、長い自動車用と歩行者用の二本の橋が並ぶ金川大橋の500m程先にある。直前にまた別の歩行者橋があるので目印になる。
S_20160528_okayamaasahigawasup_m_24

S_20160528_okayamaasahigawasup_mi_8

S_20160528_okayamaasahigawasup_mi_9

この堰堤が難物だ。ガイド本に従い左岸ベタに取りつくが、二段構造の下段を回避するためには、入水ポイントまで足場の悪い凸凹のブロックを10m程担がなければならない。歩道橋手前の左岸に上陸しやすいコンクリの岸があるが、堰堤の下へのアプローチが見つけられなかった。
S_20160528_okayamaasahigawasup_m_10

S_20160528_okayamaasahigawasup_m_11

鮎漁の仕掛けが多い。鉄筋や丸太の杭が川幅一杯に打ち込まれたもので、使われていない風のものも多く、中には漁網が絡んだものもあるため注意深く接近する。コース中にあったものは全て杭の間を抜ければ通過できたが、水量が少なければ、難しいものもありそうだ。
S_20160528_okayamaasahigawasup_mi_6

S_20160528_okayamaasahigawasup_mi_7

勾配が緩く川幅が広い故、流れは自在に動き回り、遠浅の岸と中洲が多くみられ、ルートファインディングを面白くさせている。緩慢な流れのお陰で川床はほとんど水草に覆われている。綺麗な柄の錦鯉が泳ぎ回る姿が多く見られた。
S_20160528_okayamaasahigawasup_m_16

S_20160528_okayamaasahigawasup_m_17

また、川沿いは雑木林と竹林が多く、鷺や鵜が多い。それらのコロニーが幾つかあり、鳴き声で多少騒々しいくらい。
S_20160528_okayamaasahigawasup_m_22

肝心の水質は清流とは言い難く、関西の木津川と同じくらい。水面に泡が漂い、エディには湯の花のような泡の塊が溜まっている。それでも水草のお陰か、下流に向かうにつれ多少改善するように感じた。
S_20160528_okayamaasahigawasup_m_20

この川は歩行者用の橋が多い。テイクアウトの牧山にも対岸から駅にまっすぐ向かう沈下橋があり、鋼鉄製の他ではあまりお目に掛かれないタイプである。
S_20160528_okayamaasahigawasup_m_18


【当日のデータ】
水量:牧山0.67、福渡0.65m
プットイン:福渡
テイクアウト:牧山沈下橋
所要時間:4.5時間
距離26km
ボート:インフレータブルSUP(STARBOARD ASTRO TOURING 12’6”)
グレード:2級