9年ぶりで記憶もほとんどなく、水量も大きく異なる中で手探りで実行。落差があるドロップが続く前半を行こうとすればやはりクリーク艇が必須。狭くて落差がある大岩と岩盤のコンビネーションの瀬が続々現れる。この川を選ぶには今回の水量が下限に近い感じ。 貞光0.36m
前回9年前を思い出さないままにプットインを探り、土釜下で最も上流と思しきポイント、ちょうど鳴滝の下流付近で入川道の階段を発見。ここにアタリをつけられたものの、とにかくプットインまでが大変だった。一応階段があるが最初だけで、驚くほどの落差を足場の緩い斜面を川原まで降りていく。滑落したら危ないので、途中ボートをロープで下ろす。暑さと湿度で、水に入る前から汗でビショビショだ。
プットイン地点にいきなり大きなドロップがある、あまりに狭く落差があって、プレイボートでは到底無理だったのでポーテージ。
小さなドロップを2つほど過ぎと、見通しが利かないドロップが出てきたのでスカウティング。岩盤系のかなり落差がある2段ドロップで、凄い勢いで狭い流路を流れている。もう少し水量があってクリーク艇ならば行けないことはなさそうだが、ここも今回はポーテージだ。
その後も、いくつもドロップがあったが、プレイボートのためいつも以上にスカウティングを行う。ほとんどはそのまま下ることができたが、堰堤崩れの1か所はポーテージした。
大小様々なドロップがあるが、中間地点のプットイン適地の階段に続く沈下橋が現れると、ドロップの落差は徐々に少なくなって、プレイボートにふさわしいような瀬が現れ始める。
蜂須トンネルの下流側、崖を穿った社殿が珍しい蜂須神社の前は、沢山の遊泳客が水遊びに興じている。ここから下流にもちらほらと遊泳客の姿があったが、大渋滞の穴吹ほどではなかった。
水は透き通った緑で、穴吹ブルーに対し、貞光グリーンと言ってしまっても良いような水質。岩の浸食が激しく、独特な渓谷美だ。
最終盤、渓谷から出る少し前に大きな堰堤がひとつ。右岸からポーテージ可能だが、そこからはフラットな流れしかないので、堰堤手前のポイントで上がってしまっても良いだろう。
堰堤からは特に瀬というような瀬は無く、貞光グリーンの名残を惜しみつつ、緩い流れに運ばれ、最後に遊泳客で混雑するテイクアウトのビーチに到着。
[当日のデータ]
水量:貞光0.36m
プットイン:鳴滝下流入川道
テイクアウト:若宮神社前スロープ
距離:9.8km
高低差:136m
ボート:プレイボート
グレード:3.5級
時間:3時間