この区間は今回が初めて。短めのコースであるが、有田川明恵峡や日高川檜皮の滝風の瀬が密度高く続く。そしてゴール前に信じられないスケールで核心が。 大滝ダム放流37.4t
この区間は三回目というSWIMDOG氏がガイドを務めてくれた。
大滝ダムの稼動により、水量の読みに確実性が増している。ダム直下の滝を避け、その下の音無川からプットイン。水面に出てみれば、流速は早く波は高い。
SUPへの誘惑を絶ちカヤックにしておいて正解。ピリッとした瀬と流水の瀞場が、メリハリ、テンポ良く現れる。
時々、プレイフルなウエーブにも出会えるプレイボートライクな川であるが、それは一定以上のスキルをクリア出来てのこと。
ナラヨシのポピュラーな区間とは違って、瀬は荒々しく、岩は尖り、アンダーカットなどもしっかりある。
そして核心は、ゴールから500mもない地点にある長く巨大なドロップ。
その最下部は、両岸が深いゴルジュ、しかもどちらにもアンダーカットが待ち受ける。チャレンジするメンバーのバックアップを行う。
上段からバックウォッシュをものともせず真ん中を突っ切り、下段を真ん中を維持して見事成功。ルートはわかったが、慎重を期してここはポーテージした。
バックアップには入れるが、いざとなったら、レスキューは難しいだろう。
瀬のバラエティー、渓相、どちらも素晴らしい区間である。
この日は、二本目として核心手前までをもう一度下った。
【当日のデータ】
水量:大滝ダム放流37.4t
プットイン:音無川流入
テイクアウト:清谷寺付近橋左岸
所要時間:2時間
距離:5km
ボート:プレイボート
グレード:4級