静まり返った部屋の真ん中にポツンと、ただ何の意味もなく生きる僕がいる。
時計には時間を知らせる役目がある、タンスには服をしまう役目がある。
僕はいったいなんだろう・・・・
学校を辞めてから、ずっと人との接触を避けていた。
だってそうすることでしか、自分を守れないから。
あのときの弱い自分を、思い出さずにすむから。
・・・だいたい、あんな夢でここまで落ち込む僕は何なのだろう。
・・痛いところつかれたって、認めてるんだろうね。
これから、生きる意味が見えてくるかなぁ・・
こんな僕でも役目があるとしたら、僕はそれをいきがいにするから。
だから・・・・・・・
また願おうとしていた。
やっぱり・・・だめだ・・・・願ってはいけない。
それが本物の弱さだと、身にしみてわかっているから・・
そこからはじめなくてはいけないのだと
実感しているから。
「真治~支度できた~?????」
現実の世界へ戻された。
頑張らなくてはいけない・・そう思った瞬間、あることを思い出した。
いつごろだったろうか、僕は毎週火曜日に必ずラジオを聴いていた。
いろんなアーティストが曜日別に登場するラジオ番組で、
毎週火曜日は、僕の大好きなアーティストだった。
それを聴いて、明日への勇気に変えていた。
生きる勇気に変えていた。
だけど、ツアーなどの理由でたったの3ヶ月で最終回を迎えた。
さびしかった。ぼくの唯一の友達だったから・・・・
苦しいときは、いつでもそばにいてくれたんだ。
大丈夫って言うように、歌ってくれたんだ。
最後のメッセージで、僕は生きることを決心したんだ・・・・
生き延びていくことを決心したんだ・・・・
ボーカルギターをつとめていた彼は、
最後のメッセージでこう言った。
これは彼の大嫌いな言葉、生半可な気持ちではいえない言葉。
「俺と一緒に頑張ってください」
ほかにも彼は沢山の言葉を口にした。
こわかったねってなぐさめてくれた
それは僕みたいに、鍵をガチャガチャにかける人へのメッセージだった。
もうやりきれなくて、心臓が痛くなって、嗚咽なんてもんじゃないくらい苦しくて・・・
もう、泣くって感じじゃなくて・・あれは、動物的本能で鳴いてた。
水溜りができるくらい鳴いてた。
そして僕は生き延びていこうと決心したんだ・・・・・・・・・・。
だけど今は聴いてない。
彼らの存在も、あの頃の記憶とともに、消し去った。
「あの時」から聴くのをやめた。
CDも、録音したラジオのMDもダンボールにつめて手の届かない場所へ置いてきた。
すべてが変わった。あの頃の僕はいない。
「あの時」からすべて終わった。
「あの時」から、他人を信じるのをやめた。
・・・もう思いだすのはやめよう。
最近昔のことを思い出してばかりだな・・・。
すべて忘れたはずなのに・・・。もうやめるんだ。
両腕を天井に突き上げ、大きくあくびした。
「よし!!!大丈夫だ!」
下唇を少しかみながら、頬を強くたたいた。
正夢になんかしない・・・・・・と。
