ある日、夫の仕事上の関係にて時間指定で夫を助手席に乗せてある場所に送り届ける、という予定を立てていた。
その時間が近付き夫は出先から帰宅。
時間までに準備を始めていた。
私もやることがあり、ゴソゴソしていた。
出発時間、家を出る前に私は一言伝えた。
ちょっとこれだけ積ませて!
と、両手で持てるダンボール1箱を積もうとした。10秒もかからない。
が、しかし。夫は怒り出す。
それならええわ、自分で行くわ、と。
とりあえず私はダンボールは諦めて急いで車のエンジンをつけて夫を乗せて目的地まで送り届けた。
その日の夜、帰宅した夫と会話した。
あんなダンボール俺を送り届けてから
でええやろ。
俺は仕事なんや。どっちが大事なんや。
私は私で、夫を降ろした後にダンボールをついでに持って行けるから、と思ったから載せようとした。載せるくらい数秒で終わること。
でも夫は納得出来ないらしい。
その勢いでなにやら言ってきた。
離婚しよう。前にタバコを家に忘れた
から持ってきてほしい、とお願いした
時に持ってきてくれなかったよな。あの
あとすぐ市役所行って離婚届もらって
きた。俺は書いたから後は自分のタイミ
ングで書いてくれ。
俺はあなたが理想の妻じゃないし、理想
の妻になるまで待てない。
あなたも俺が理想ではない。
お互いにとって離婚した方が良いと思う。
あなたのことは好きだけど仕方ない。
本当に離婚届に全て記載して渡してきた!
でも私は結局書かなかった。
理屈がどうであれ感情で結婚を決意したなら離婚も感情で決意したかったから。
私にはまだ情がある…。
結局後日、私が夫のために色々尽くしてたら機嫌が一旦直ったよう。
その後日、共通の友人によりその離婚届は私たちの前で破られた