主人の得意料理、豚の頬肉の煮込みです。

 

赤ワインは、グラスではなくてあえてガラスのコップで。

ワインはたとえ安いワインでもコップで飲むのは失礼だと思っていました。

主人はいっつもコップに並々ついで飲むので、コップだと1杯の量も多いしとか、けち臭い考えも交えて。

 

ところが何か月か前の「料理通信」で、”オーガニックのワインはコップで”みたいな特集が組まれていて、目から鱗でした。

オーガニックのワインって、オーガニックっていうだけで同等のワインよりちょっと高い。

そりゃそうです、手間暇かかっていますから。

 

そんな大事なワインをコップで飲んでいいんだろうか~と思いましたが、視点を変えると、ナチュラルなワインなんだから、器もナチュラルで。

と思ったら、コップで飲むのはいたって自然だと思えました。

 

ワイングラスで飲むのが自然ってなればカッコいいですが。

 

とはいえワインの香りの度合や香りは、使うグラスによってものすごく異なるので、やはり複雑な香りを楽しみたいワインはコップではなくグラスを使うのが正解だと思います。

そのワインに合ったグラスを。

 

ワインは好きだし、スペインのワインに関しては私の中に定着している味です。

緑茶みたいに。

違うドリンクもおいしいのですが、飲んだらそうそう、これこれ~と、懐かしくて安心感がある。

 

のですが、仕事や勉強でのワインの世界は、なんか修行みたいだなと時々思います。

初めてワインのセミナーを受けたときは、カタルーニャ語じゃなくてスペイン語で説明してくれますか、と言って泣かされたし。

ソムリエの学校でも先生陣はカタルーニャ州の田舎の方たちで、普段使い慣れているカタルーニャ語のほうが話しやすいから、授業では気が付いたらスペイン語からカタルーニャ語になってたり、質疑応答はカタルーニャ語で行われて疎外感を感じたり。

ワインを売るのも簡単じゃないし。

売るのは他社とも同じ会社の人ともライバルだし。

宣伝とか下心ありで買ってくれては、すぐ離れていかれてしまうし。

ワイナリーの見学も車がないと、送迎までしてくれないし。

 

なかなか難しいことだらけです。

が、いいワインを好きな人たちと楽しめたり、素敵な醸造家やワイナリーの方たち、ワイン好きと知り合ったり、時々かけがえのない瞬間が訪れて、なんかまたワインへの情熱が湧いてくる感じ。

 

年末年始、普段ワインにそんなに親しみがない人も、ワインを囲む日があるかもしれませんね。

私も大晦日のカバは絶対欠かせません。

風邪で寝てたとしても、多分ベッドで飲みます。

カバ飲まなきゃ年が明けませんから!

 

 

この本では、一般非公開の王室ご用達ワイナリーにも潜入。