私は芸術のことはよく分かりません。
好みはあるので、1枚の絵を見たり、お芝居の内容などを読んで
好きか嫌いかくらいは感じることができます。
でもなんで好きなのかとか、どうして嫌いなのかとか掘り下げて
説明はできません。
ただ好きだから、好みじゃないから、くらいしか。
そんな私なのですが、実は画廊でお仕事をしたことがあります。
実際には画廊のお仕事を在宅でしていたのですが。
その画廊では月替わりで世界のアーティストの作品が展示され
ていたので、私の仕事は作品展示の契約をとることでした。
全然アートを知らない私が、ネットでひたすら情報を探して、メー
ルのやり取りのみで営業をしていたのです。
画廊のオーナーはとっても怪しい雰囲気を醸し出していてなぜ
か苦手でした。
結局どう転んでもノルマが達成できないと思った月にやめました。
アートをよく知らない私が、お給料のためにアーティストさんたち
に展示のお誘いをしていたことに、今でもちょっと罪悪感があり
ます。
実際展示してくださった方のなかには、そこで新たな出会いがあ
って喜んでくださった方もいたとはいえ、なんか私らしくないこと
をしていた時期だったと思います。
バルセロナでしていた私らしくない仕事ナンバー1は、この画廊
の仕事か、CMのエキストラ。
とはいえもう10何年も昔のことなので、忘れていたのですが、南
スペインを訪れたときにホテルの部屋にあったお洒落な雑誌を
パラパラとめくったときに、びっくり。
あの画廊に作品を送ってくださった方が、何ページにもわたって
特集されていました。
世界的に活躍されている偉大な方でした。
あのときすでに成功への階段の上階にいらっしゃったはずなの
に。。。と思うと感謝の気持ちでいっぱいです。
こんなことってあるんですね。