写真のボトル、香水みたいですが、アニス酒です。
春に南スペインのセビーリャの郊外にあるオーガニックの
蒸留所を訪れました。
1800年代からあるという歴史的蒸留所。
そのすぐ後ろの山からは遺跡が発見されたとか。
さて、アニス酒、飲んだことはありますか?
フランスは有名な産地だと思いますが、スペインでも昔から
作られています。
でも近年かなり下火だとか。
おばあさんたちのアルコール、という印象があります。
後はお菓子に使う、とか。
アニス酒を作るには、蒸留器とアニスシードがいります。
そして、きれいな水が必須。
訪れた蒸留所は、所内にたくさん自然の湧き水の泉があっ
て、水のせせらぎがどこにいても聞こえてきていました。
蒸留器は、昔昔から使われていたという年代物の青銅製
で、薪をくべて温度を調節しながら1滴1滴集めていきます。
この温度調節がアニス酒の品質に重要なので、そこには
初老の職人さんがつきっきり。
薪をくべたり、減らしたりしながら彼ならではの知識と感覚
で温度を調節していました。
この仕事を30年近くしていると言っていました。
アニス酒、飲んだことがなかったけれど飲んでみようかなと
思えました。
ボトルもラベルもどこかレトロでかわいい。
手作りの仕事は、ほんとすごい仕事量です。
スペイン一暑いセビーリャで、夏に蒸留器の前にずーっと
いて火を扱うって、想像しただけで気が遠くなりそう。
大事に飲んでみようと思います。