
今、空前のナチュラル食品ブームですよね?
ブームというか、終わることなく続いていくのかもしれません。
体に入れるものは、できるだけ化学薬品の入っていないものであってほしいのは確か。
ワインの世界でも、ナチュラルにこだわった作り手は増えています。
というか、スペインに限っては昔から、畑に化学薬品を使わない生産者は多かったと思います。
当たり前のようにそうしてきて、自然派ワインとして売り出したワインがよく売れだしたので、
自然派ワインを作っています、
とわざわざ名乗る生産者が増えただけ。
ただ自然派ワインを正式に名乗るには、いろいろ手続きやらお金がかかるので、今でも正式には名乗らない生産者はたっくさんいます。
そして、自然派ワインと裏ラベルにマークがなくとも、確かに自然派でおいしいワインの場合もあれば、自然派マークがあっても、実は自然派じゃなかったり(その辺コネが物を言う国なので)。
そしてまた、よく思うのが、
自然派マークはないけれど、自然派です。
と自然派を前面に出して売り出していて、確かに畑に何も撒いていない。
で、醸造にも二酸化硫黄も使わない。
それでおいしいなら文句はないのですが、…
たまに、
それってただの手抜きと経費削減だよね?
と思えなくないワインがあります。
昔は多くの家庭で自家用のワインを作っていた国だから、そのノリで自然派ワインとして作って売っている…ようなワインもあるのです。
どういうつもりか生産者の心の中までは知りませんが、そう想像させるような味のワイン。
これは、ちょっと困りますよね。
薬じゃないんだから、おいしく飲めることは大前提だと思います。