ちょっとマニアックな話題になってしまうかもしれないですけれど、今日はスペインワインの産地についてです。

政府が認めているワインの産地については、先日の格付けの記事に書いたように、D.O.(デー・オー)といいます。
で、そのD.O.のなかでも2か所抜き出て高品質なワインを生み出す産地があり、その2つはD.O.ではなく、D.O.Ca(デー・オー・セー・ア―)と別格扱いと書きました。

その別格扱いのD.O.Ca.Rioja(デー・オー・セー・アー・リオハ)についてです。

ここのワインを抑えておけば、間違いないといえるくらい、スペイン人も無意識に選んでしまっているワインの産地。

ナバーラ州、ラ・リオハ州、バスク州の3県にまたがっています。


その歴史は中世の時代に遡ります。
(ワインの歴史にしてはそんなに古くないかな)

ローマ人がブドウの苗を植えて、中世の時代にワイン作りで栄え、19世紀末にフランスのブドウがフィロキセラという害虫にやられてしまったときに、目をつけられたのが、リオハ。

代用によさそうなワインの産地はここだ!

と。
フランス人がやってきて、リオハの醸造家たちもフランス式の醸造方法を学び、スペインでいち早く洗練されたワインを造り始めた地方、というわけです。
(やってきた外国人に持ち上げてもらう、という点、スペインの歴史のあるある…)

赤ワインで有名です。


リオハは、3つのゾーンに分かれています。
リオハ・バハ、リオハ・アルタ・リオハ・アラべサの3つです。

最も品質がいいとされるのが、リオハ・アラべサ。
ここは、カンタブリア山脈に守られているので、他の地区より温暖な地中海性気候なのだとか。
夏にいきましたが、地中海です、かなり暑かったです。

リオハ・アルタにある、100年以上の歴史のあるワイナリーが集まるアロという街もワインツーリズムなどで有名です。


ボディは重すぎず、酸味がしっかりしていて、熟成させるととっても滑らかな舌触りの赤ワインが特徴。


リオハ・アラベサはブドウ畑の合間の丘に小さな要塞都市がいくつもあって、とても素敵なところです。


スペインワインを初めて飲むなら、リオハのワインが絶対おすすめ。