
スペイン産のスパークリングワインに、カバというものがあります。
スペイン産スパークリングワインが全てカバというわけではなくて、カバと名乗ってもいいよ、と認定されたらカバです。
それ以外は、ビノ・エスプモソ。
訳して泡ワイン!
じゃあ、カバとビノ・エスプモソの違いは何かというと、カバは瓶内で2次発酵させて、時間をかけて泡を自然に作っています。
タンクにまとめて短期間で2次発酵させたり、白ワインにガスを注入したものは、カバとは呼べません。
ビノ・エスプモソです。
この瓶内で2次発酵させる方法は、1800年代にフランスに学んだもので、カバとは、フランスのシャンパンと同じ方法で作られたものを言います。
要するに、真似した…。
しかもかなり必死で研究、実験したそうな。
だから、なんと大胆にも1972年にフランスから
やめて。
と抗議されるまで、
シャンパンと呼んでいました。
シャンパンと呼べなくなって、なぜその名がついたのかは不明ですが、カバになりました。
とはいえカビスタと呼ばれる、カバ大好きな人たちがいて、彼らのなかにはしつこく
カタルーニャのシャンパン。
スペインのシャンパン。
と呼ぶ人たちもいます。
カバとシャンパンのどちらがおいしいともまずいとも、私は思いませんが。
いまいちなシャンパンもあれば、おいしいカバもあるし。
その2つの違いは、というと。
チリの白ワインとスペインの白ワインのどこが違うんですか?
の質問の返答と似たようなものです。
気候も違えば土地も違う。
使うブドウも違います。
作り方は大体一緒だけど。
どっちがいいとも悪いとも言えませんよね。
偏見のある人はいるかもしれないけれど、好みの問題です。