
スペインの料理と言えば、パエリャ。
スペイン人のソウルフードと思われているかもしれないけど、多分そうでもないと思います。
実際には地方によります。
多分、パエリャの本場、お米の産地のバレンシア地方とか、カタルーニャ地方の南部、エブロ川流域などではパエリャがソウルフードかもしれません。
バルや定食屋さんで、いつでもパエリャが食べられるかというと、バルセロナではそうではないんです。
(レストランにはあります)
木曜ランチの定食メニューのみ。
なぜかというと、
昔はお手伝いさんが木曜日お休みだったから。
水曜日の夜にお手伝いさんが、パエリャの具材を炒めるところまでしておいて、木曜日は奥様が米を加えてスープで煮る…。
もう一説は、
木曜日お手伝いさんがお休みなので、皆家族で家庭料理を求めて外食していた。
そこで家庭料理らしい料理としてパエリャを出すようになった…。
どっちでもいいのですが、木曜日はお手伝いさんの休日だったということです。
そして、関西人のタコ焼き器のように、スペインの家庭にパエリャ鍋があるかというと、そうでもありません。
あの、アルミの平べったくて取っ手が2つついている鍋です。
実はあの定番パエリャ鍋がある家を見たことがありません…。
実際は、もっと深みがあって、他の料理にも使えそうなタイプのパエリャ鍋を持っている人が多いです。
(これも地方性あるのかもしれませんが)
ソウルフードっていうわけではないですが、米料理はやっぱりみんなが集まる日曜日の食卓に上がることが多いみたいです。
友人宅ではなんと毎週、ご主人の実家でパエリャ、と決まっているとか。
個人的に気になることは、パエリャという表示。
書く仕事をしていますが、パエリアと書いてください、と言われるので、書き直しますが、私のなかでは全くしっくりきてません。
現地で通じないことはないと思うけれど、間違ってるな…とは思われるでしょう。
でもそれだけパエリャがパエリアという固有名詞になって、日本に浸透してるってことですよね。
それは嬉しい!