こんにちは。

 

タパス、日本でももうお馴染みだと思います。

 

タパスとはスペインのおつまみのこと。

 

起源は、昔王様が地方をお仕事で回っていたときに立ち寄ったバルでワインを飲んでいたそうな。

そのワインにハエがとまりそうになったので、バルのおじさんが、さっと生ハムかサラミでグラスにふたをした…

ふたをスペイン語でタパといい、複数語でタパスです。

 

切っただけの生ハムやチーズ、缶詰のアンチョビもタパス、作り置きしてあるサラダもタパス、コロッケなど熱々のものもタパス。

 

そして今の現状は、同じテーブルの人とシェアして食べられるスタイルのものは、みんなタパス。

 

コロッケも、パエリャも、フライドポテトもみんなタパス。

 

レストランで1品目にはこれこれ、メインはこれこれ…という料理はタパスではなく、料理。

こういう分類です。

 

 

タパスバルで働いていたときに、タパスはもう有名だから、シェアして食べるものということは、皆分かっていると思っていました。

 

ところが、そうでもなくて。

 

特にフランスの旅行者は、5、6人で来て

 

私1品目これ、2品目これ。私、これだけ。私、これ1品目、2品目…。

 

めちゃくちゃカジュアルなバルなのに、一流レストランであるかのようにオーダーしたがられ。

 

タパスを5,6人のお客さん一人一人に同じタイミングで出すのは厨房の仕事が無理なので、

 

これはタパスという料理で、シェアして食べるものです。

料理はランダムに随時出てきます。

 

と説明して、分かってくれるものの。

5,6人皆それぞれ食べたいものの主張が強くて、結局、私はこれとこれ、僕はこれとこれ…。

 

へー。

と感心しました。

 

日本には居酒屋があるから、シェアして食べる感覚は分かりますよね?

そのほうがいろいろ試せて楽しい場合があることも。

スペインとフランスはお隣なのに、食事も文化も異なる部分が多くて驚きです。