今から10年ちょっと前に、バルセロナの学校でワインを学び、資格を取り、いくつかのレストランやショップで働いたりして、今もライトに営業の仕事をしています。
けれど、初めて飲んだときは、
まっずー。
と思って、まさかワインラバーになるとは思わなかった!
味覚は変わるのですね。
ワインの世界に片足を踏みこんだとき、私にはついていけない世界かも、と思って離れかけたこともありました。
理由は…
この前シャトー〇〇のxx年の◇◇を飲ん
だけど、どーのこーの・・・。
とか。
庶民派ワイン好きには無理な会話。
ワインは好きだけど、全財産費やす気はないし。
シャトーなんとかとか、ブルゴーニュの村の名前とかは、学校に通っていたときは、いっぱい覚えなくてはいけなくて、なんとか覚えました。
でもなんか違う、この世界。
なので、身近で価格お手頃なワインを日常で楽しむという私になりました。
高級ワインはもちろんそれなりのおいしさがあるのだけれど。
最初に働いたレストランでは、お客さんのワインをグラスに少し注いで、ソムリエチームで隠れてテイスティングするという習慣がありました。
ワイン泥棒だよね?今思えば。
そこで、おフランスの高級シャトーワインもたくさん試せました。
とっても嬉しかったのですが、それらのワインをオーダーしたお客さんたちには驚いた!
高級風俗嬢連れ、とか、ミシュラン星付きレストランで
まさかの泥酔、大暴れ、とか。
(もちろんみんながみんなそうではありません)
シャトー○○、もっと持ってこーいっ!
みたいな。
そんなことがあったから、というわけじゃないですが、私はスペイン、ポルトガル、南仏、イタリアなどのワインが好きです。チリ、アルゼンチンも。
要するに、普通に正気で飲めるワインが好きです。
(高級すぎると我を忘れそう…)
そして何よりも、ワインがある空間が好きです。
ワインがあれば知らない人ともすぐ打ち解けられる。
味がどうのというより、ワインを囲む世界が好きなのだと思います。
こういう人、きっと少なくないですよね?