さて、授乳とお薬のこと。
例えば、お母さんが熱を出してしまって、抗生剤を使うとします。
もちろん、薬剤成分は母乳に移行します。
そして、よく言われることは、、、
1.暫くは母乳をあげないでね。
もしくは、
2.お母さん、授乳中だから薬を使わずに頑張ってね。
なのですが、実際は、
1.母乳を一定期間あげないことによる弊害の方が多い。赤ちゃんが不安になるとか、お母さんが乳腺炎になるとか。あと、お母さんが風邪の場合、お母さんがかかったのと同じ種類の風邪に対する抗体が母乳を通して赤ちゃんに入る、というメリットまであります。母乳を続けてると、赤ちゃんはお母さんと同じ風邪にはかからないよ!うつす心配はないよ!ということです

2.お母さんが重傷化して、母乳が出なくなります。お母さんか重症化すると、さらに赤ちゃんのお世話ができなくなるよ!
というわけで、日常的な病気に対しては、お薬を使って、早くママが元気になることが一番良いです。学会でもきちんと発表されていることなんですが、先生自体が処方を渋る場合もあるし、先生に相談して処方してもらった薬でさえ、薬局で薬剤師さんに、「本当にいいんですか?一応、添付文書にはこうなってますけど、まあ、それを知った上で内服して下さいね!」と言われてしまうこともしばしば。
確かに、すべての薬がそうではないと思うので、持病があって、専門的治療をされている方はまた違ってくるかとは思いますが、、、。まあ、大きな持病もなく、家庭でよくかかりやすい病気に対しては、あんまり、神経質に薬を避ける必要はないっていうことです。
しかし、母乳ってすごいですね!