コロナ禍収束がいつになるのかわからない中でも、できる範囲でなるべくなら何らかのテーマをもって歩きたいという考えで、2021年１月から大阪府内の熊野古道を再度歩きなおすことにしました。熊野古道紀伊路、中辺路はほぼ踏破しているのですが、暑すぎてJR阪和線でショートカットした部分（堺王子～大鳥居新王子）をもう一度歩いておきたいと思っていたのと、熊野王子にまつわる神社の御朱印を頂きにいきたいという思いがあったからです。

『熊野古道のことや「鈴木さんの神社」のことなど』今現在趣味として楽しんでいる御朱印集めや、西国三十三所詣でのきっかけとなった熊野古道歩きについて少し書こうと思います。今から5年少し前、大阪の街歩き本を手に阿…

熊野古道紀伊路は大阪府による歴史街道ウォーキングマップのページからダウンロードしたものが参考になるのですが、特に町中では簡略されたウォーキングマップではわからないことが多いため、拙ブログの関連記事『熊野古道のことや「鈴木さんの神社のことなど』でも触れた以下の書籍を参考にしています。こちらの書籍は文字による道案内と、記載された住所でgoogle先生にお伺いをたてたりするのに活躍します。王子社の歴史的な推移なども書かれてあって、知的好奇心も大いに満たされ、１２００円＋税で購入した分の元をとったどころか１０倍以上の価値を堪能しております。

熊野王子巡拝ガイドブック―日本第一大霊験所

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1,400〜3,000円

上記の２つの資料を携え、有田市内の熊野古道を歩いていると熊野古道に関する小さな資料館があったので入ってみると歌人として有名な藤原定家が熊野古道を通った際の旅程についての資料が展示されていました。定家が漢文で記した日記『明月記』内「後鳥羽院熊野御幸記」を表にしたものです。

『明月記』は『熊野古道巡拝ガイドマップ』にも参考資料として掲載されてあって、何とかして熊野古道のくだりだけでも読めないものかとweb検索をしてみると、堀田善衛による『定家明月記私抄』（ちくま学芸文庫）が出てきたのでこの度Amaz○nでぽちっと注文してみました。

長くなったので『明月記』及び『定家明月記私抄』については記事を分けて書きます。