VICTORのスピーカーで遊ぶうち、ちびのん部長がまた散財のネタを思いついた。

 

「時代の近いVICTORのアンプに繋いだらどうなるんだろ?」

 

ONKYO A-911Mに不満はなく、デジタルアンプも球アンプもあるのに……だが分かる。分かるぞ。みなで議論になった。

 

「このあたりなど如何でございますかな?」

 

 

 

 

ピエが見つけたのはA-X3という80年ごろの中級機。垢ぬけようとして今一歩というデザインが誠にVICTORらしい。

 

「もう一台、こういう機種もございましたですな」

 

 

 

 

小型システムコンポが流行った90年代半ばのAX-F1という廉価アンプ。でもデザインが佳い……コレ欲しいな。

 

「小型ならジャンク屋で時々見かけるコレもあるののの」

 

 

 

 

90年代半ばのKENWOOD KAF-5002。小さいのに凄く重たいのだ。個性的な顔だし、パンチのある音を出しそう。

 

「オッキイのでもいいんでしょ? オレ、コレ聴きたい」

 

 

 

 

「ののー!」「ピエー! 懐かしいですな!」

 

SANSUIの中級機AU-D607Fか。柔らかめの音を奏でる80年代SANSUIの手頃な人気機種で友人も使っていた。クラシックで無類の強みを発揮しそうだ。

 

「爺さん、逆方面に進むってのもオツですぜ」

 

 

 

 

YAMAHAがA-1に続き78年に発表した中級機、A-3か。透明感がウリで、YAMAHAの一時代を築いた名機。ECMやCTIレーベル等のクロスオーバーにドンピシャという印象があるぞ。

 

……みんな、SONYのアレもあるスズ。どんな音か聴いてみたくない?

 

 

 

 

ESシリーズの中級機、TA-F333ESX。SONYの三桁シリーズは聴いたことないけど名機の評判が高く、完動品は未だに高値で取引されている。86年製か……バブリーな音がしそうじゃな。

 

「どれを発注いたしますかな?」

 

本命はVICTORのAX-F1、対抗は……ポチャが推し、ワガハイ達も懐かしいSANSUIか……でも重いんだよね。重い≒良い音という20世紀のアンプ、楽しそうだが腰には悪そうだ。購入の際はご注意を。

 

【補足】

 

AX-F1は諦めたスズ。90年代小型プリメイン一覧表を見てほしいスズ。

 

 

 

 

 

「フォノEQ非搭載は構わないけど、スピーカー一系統しか繋げないのは致命的のの」

 

 

 

 

 

 

見ての通り、VICTOR AX-F1、ONKYO A-905シリーズ、DENON PMA-6.5Lはスピーカー端子が一組だけスズ。

 

「高価なリレーを省略してコストダウンしたのは時代を考えると仕方ないけど」

 

あとSANSUIのA-α7も残念。出力が一組でTONEコントロールもないスズ。TONE使わないけど無いのは寂しいスズ。

 

 

 

 

でもAX-F1は惜しいスズ。PHONO入力があって小さくてカワイイし。私みたい!

 

「ICにはボクたちの好きな4558と4580を使ってるんだよね……」

 

VICTORらしいけど諦めるスズ。アンプ出力は2系統が絶対、異論認めず!