ちびブログ

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ほとんど本とネイルの記録。
たまーに日記。の自己満blogです。





『メデューサの首 微生物研究室特任教授 坂口信
内藤了


 微生物研究者の坂口信は、恩師が遺した謎のウイルスを大学の保管庫で発見する。それはインフルエンザの感染力と狂犬病の致死率を持つ驚異の殺人ウイルスだった。
 ワクチンはなし、感染すれば凶暴化した後に自らをも喰らって死ぬ。即刻処分を決めるも、一部が何者かに奪われ、全国民が人質の地獄のゲームが開始されてしまう・・・・・・。テロリストの目的はなんなのか?
 坂口は毒舌女刑事・海谷と共に犯人の行方を追う!驚愕のシリーズ第1弾。



 普段、あんまり読まないジャンルの本だったけど、面白かった!主人公、坂口は定年を迎え、教授職を辞し、特任教授として大学で研究を続けるオジサン。最初は鬱々とした雰囲気だったのが人類の危機に立ち向かう専門家としてどんどんヒーローみたいになっていくのが格好良かった。
 ハラハラドキドキの展開でした。シリーズ化するみたいなので、次回作も読んでみたい。








『The Indifference Engine』
伊藤計劃


 ぼくは、ぼく自身の戦争をどう終わらせたらいいのだろう───戦争が残した傷跡から回復できないアフリカの少年兵の姿を生々しく描き出した表題作をはじめ、盟友である芥川賞作家・円城塔が書き継ぐことを公表した『屍者の帝国』の冒頭部分、影響を受けた小島秀夫監督にオマージュを捧げた2短編、そして漫画や、円城塔と合作した「解説」にいたるまで、ゼロ年代最高の作家ぎ短い活動期間に遺したフィクションを集成。