入院した日から、絶食が始まった。
5日後の手術までに、できるだけお腹の中に何もない状態に近づけるそうだ。
点滴だけで栄養を取る。
2日目、往診にきたO先生がお腹を押さえてみて、何やら考え込んている。
そして、
重たい声で、
「う~~ん・・・しんどいけど、やりますか・・・」
(何を?なんか大変そうな感じ・・・)
N先生も、O先生の横で深刻な顔で立っている。
「では、胃の中に溜まっているものをチューブを通して、排出する処置をします。
何もない状態の方が、手術の時によいので。3時ころに処置をしにまた来ますので。」
私は、丁度その時間にはずせない用事が入っていた。
「すいません、その時間に来れないんですが・・・」と、私。
「あ、いいですよ。付き添いは特にいりませんから。」と、O先生。
ひとまず家に帰った。
これから行われる処置で、夫がどんな状態になるのか・・・
チューブを入れたら、喋れなくなるのか??
先生の深刻な顔は、その処置が相当辛い事を意味しているのか???
なんで・・・・
なんで・・・・
こんなになるまで、夫自身も気が付かなかったのだろう・・・
私も気付いてあげられなかった・・・・・
なんで・・・・
涙が溢れ、誰もいない家で泣きじゃくった。
夫が病気になって、後にも先にも一番泣いた日だった。
とりあえず、用事(娘の部活の後援会役員引き継ぎ)をすましすまして、
一目散で夫の所へと走った。
心配MAXで、病室に入っていった。
そしたら、
雑誌なんぞ読みながら、鼻にチューブを入れた夫が、こちらを見ていた。
へ???
「もう、今日は来なくてもよかったのに。」っと夫。
「・・・・・いや、どんなかな~っと思って。どうもなかった?」っと私。
「まあ、ちょっとしんどかったけど、大丈夫。」
気が抜けるとはこの事。
先生~~~~~!!!!!
っと、頭の中で叫んだ。
先生の重たい声で、どんな大変な事になっているのかと思ったのに!!!!!
個人差もあるのだと思うが、夫にはさほど苦痛なものではなかった様だ。
よかった・・・・・・
------- to be continued ---------