世界は「使われなかった人生」であふれてる/沢木 耕太郎
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使われなかった人生、とは、


“たとえば、楽器の好きな若者が、音楽では食っていけないよ、

という常識的な意見にしたがってごく普通の会社勤めの道を選び、

その楽器と縁遠い生活を送るようになったとき、

彼もやはり「使われなかった人生」があるといえ”  て、


“一見、「使われなかった人生」は「ありえたかもしれない人生」とよく似ているように思える”  が、


“「ありえたかもしれない人生」には、もう手の届かない、だから夢を見るしかない遠さがあるが、

「使われなかった人生」には、具体的な可能性があったと思われる近さがある。”


また、

“世界にあふれている「使われなかった人生」は、その人が「使わなかった!」と痛切に意識したとき、

初めて存在しはじめるものなのだ”


沢木さんはひとつの映画が、「使われなかった人生」を「お使いなさい」と暗示していると述べ、

“「使われなかった人生」は「使わなかった人生」でもある。・・・(中略)

「使われなかった人生」は、その人が使わなかったと気がついた時点で、一部であっても使うことができる”

自分の「使われなかった人生」は何なのか考えることは、

“「ありえたかもしれない人生」について夢想することより、はるかに建設的なことなのかもしれない”

ということ。


わたしはこの第一章に惹かれて、あとは観る映画を探してこの本を読みました。

これは沢木さんが雑誌に連載していた映画評をまとめた本。

沢木さんが観た映画はこれら。

『天使のくれた時間』

『旅する女 シャーリー・バレンタイン』

『マダム・スザーツカ』

『偶然の旅行者』

『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』

『日の名残』

『バグダッド・カフェ』

『シルビーの帰郷』

『SPEED』

『髪結いの亭主』

『タクシー・ブルース』

『黄昏に燃えて』

『心みだれて』

『フィッシャー・キング』

『恋愛風塵』

『許されざる者』

『人生は琴の弦のように』

『オリヴィエ オリヴィエ』

『グレイスランド』

『青いパパイヤの香り』

『ダンス・ウィズ・ウルブス』

『友だちのうちはどこ?』

『フォーリング・ダウン』

『春にして君を想う』

『ムトゥ踊るマハラジャ』

『17歳のカルテ』

『ワンダーランド駅で』

『ローサのぬくもり』

『フェイク』

『八日目』

『ペイ・フォワード』

『セントラル・ステーション』

『トゥルーマン・ショー』

『サラーム・ボンベイ!』

章の中で例として紹介してる映画は割愛。

1年くらいかけて、全部観たい!

私の「使われなかった人生」はなんだろう。